【News】5/12−7/9 「小川紳介と小川プロダクション」全作品上映とレクチャー@アテネ・フランセ文化センター

『圧殺の森』5/12上映

「Forest of Pressure: Ogawa Shinsuke and Postwar Japanese Documentary(圧殺の森 小川紳介と戦後日本のドキュメンタリー)」の著者でミシガン大学教授のマーク・ノーネスさんをナヴィゲーターに、没後23年を経て世界的な評価の高まる小川紳介と小川プロダクションの全作品を上映します。

小川紳介の映画は、1960年代から80年代の日本社会の多大な変化を伴い、緩慢で驚異的な変容を遂げた。彼の映画は、戦後の日本の歴史を理解するためだけでなく、ドキュメンタリーの全ての可能性を含んだ教本なのだ。年代順に観ていくことは、小川紳介の映画を考えるには最高の方法である。この機会をお見逃しなく!
——マーク・ノーネス


 【日時】
2015年5月12日〜7月9日 全14回
18:00 レクチャー/18:15 上映開始
※全作品16mm上映、入替えなし

【料金】
一般=1200円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円
全回(14回)通し券 一般・会員=10000円

【お問い合わせ&会場】
アテネ・フランセ文化センター

東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階
03-3291-4339(13:00-20:00)

【主催】
アテネ・フランセ文化センタ—
映画美学校

※期間中、参考資料として、ドキュメンタリーマガジン「neoneo」vol.02 を販売します。
販売価格1000円 この機会にぜひお求めください!

【Magazine】「neoneo」#02 特集「原発とドキュメンタリー」& 「21 年目の不在 小川紳介トライアングル」

※「neoneo web」にも関連記事が多数あります。
こちらからどうぞ。


『三里塚・第二砦の人々』5/28上映

 【上映スケジュール】

第1回:5月12日(火)
 18:00 レクチャー
 18:15 『青年の海 四人の通信教育生たち』(56分)
      『圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録』(105分)
第2回:5月14日(木)
 18:00  レクチャー
 18:15  『現認報告書 羽田闘争の記録』(58分)
          『日本解放戦線・三里塚の夏』(108分)
第3回:5月19日(火)
 18:00 レクチャー
 18:15 『パルチザン前史』(120分)
第4回:5月21日(木)
 18:00 レクチャー
 18:15 『日本解放戦線・三里塚』(141分)
第5回:5月26日(火)
 18:00 レクチャー
 18:15 『三里塚・第三次強制測量阻止闘争』(50分)
      『三里塚・岩山に鉄塔が出来た』(85分)
第6回:5月28日(木)
 18:00 レクチャー
 18:15 『三里塚・第二砦の人々』(143分)
第7回:6月2日(火)
 18:00  レクチャー
 18:15 『三里塚・辺田部落』(146分)
第8回:6月4日(木)
 18:00 レクチャー
 18:15 『どっこい!人間節 寿・自由労働者の街』(121分)
第9回:6月9日(火)
 18:00 レクチャー
 18:15 『クリーンセンター訪問記』(57分)
     『牧野物語・峠』(43分)
第10回:6月11日(木)
 18:00  レクチャー
 18:15 『三里塚・五月の空 里のかよい路』(81分)
第11回:6月23日(火)
 18:00 レクチャー
 18:15 『牧野物語・養蚕編』(112分)
第12回:6月25日(木)
 18:00  レクチャー
 18:15 『ニッポン国古屋敷村』(210分)
第13回:7月7日(火)
 18:00   レクチャー
 18:15   『1000年刻みの日時計 牧野村物語』(222分)
第14回:7月9日(木)
 18:00  レクチャー
 18:15 『京都鬼市場・千年シアター』(18分)
      『映画の都 山形国際ドキュメンタリー映画祭’89』(93分)

※全作品の解説はこちらから
作品写真はすべて©特定非営利活動法人 映画美学校

 小川紳介
1936年生まれ。60年、岩波映画製作所と助監督契約。黒木和雄監督作品『わが愛北海道』(62)等に参加。60年代初頭、東陽一、土本典昭、黒木和雄らと映画研究グループ「青の会」結成。64年、岩波映画製作所との契約を解消。『青年の海ー四人の通信教育生たち』(66)を自主製作。翌年には『圧殺の森ー高崎経済大学闘争の記録』『現認報告書ー羽田闘争の記録』を相次いで発表。同年、小川プロダクションを設立し、三里塚での新東京国際空港建設反対闘争の取材を開始。68年、『日本解放戦線・三里塚の夏』を発表。以後、三里塚農民と生活を共にしながら、「三里塚」シリーズ七作を連作。その後、小川プロのスタッフらと共に山形県上山市牧野に移住。82年、『ニッポン国古屋敷村』でベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞。86年、最後の長編監督作となる『1000年刻みの日時計ー牧野村物語』を発表。以後も、山形国際ドキュメンタリー映画祭の実現に奔走するなど映画的活動を持続していくが92年に死去。その作品は、今日も世界の映画人に多くの影響を与えている。