被爆70年祈念特別Gセレクション 遺されたものたち vol.3
【呼吸する影ー被爆樹木のフォトグラムー】
Breathing Shadow of Bombed Trees
浅見俊哉 作品展
本展覧会は、ヒロシマにある「被爆樹木(Bombed tree)」を太陽を光源として、直接、感光紙とデジタルセンサーに焼き付けたフォトグラム(カメラを使わずに撮った写真やその手法)の作品展です。
被爆樹木とは、1945年8月6日8:15の原爆によって大きなダメージを受けた後も、再び芽吹き、現在も生きている樹木を指します。フォトグラムで被爆樹木を撮影しようと思ったのは、今生きている被爆樹木の「時間」をダイレクトに写し撮りたいと考えたためです。太陽を光源とし、感光紙やデジタルセンサーに直接焼き付けるフォトグラムの手法を用いる事で、1945年8月6日のあの瞬間から現在まで生きてきた樹木の「時間」を、掬い撮れるのではないかと考えました。 私は、空に幹を高く伸ばし、枝に沢山の葉を茂らせ、四季の変化をみせる被爆樹木に大きな生命力を感じ、2012年から毎年広島に訪れ、制作しています。
2015年の今年は、戦後70年の節目の年、私は、国内外様々な場所で作品をみてもらいたいと考え、「Breathing Shadow of Bombed Trees Tour」と題し、作品展示キャラバンを行ってきました。3月:ヨコハマ創造都市センター(神奈川県)、4月:旧日本銀行広島支店地下ギャラリー(広島県)、 5月:FULIGO(愛知県)、ヒルサイドフォーラム(東京都)、KAPL―コシガヤアートポイント・ラボ―(埼玉県)、6月:Gallerla SanFrancesco(イタリア)、そして今回の展覧会がツアーの終点となります。展示作品は今年の4月に撮影した「春の時間」、7月に撮影する「夏の時間」の新作を含む約30点を出品します。この作品展を通して、改めて「今」について感じ、考える時間となれば幸いです。
過去の作品展はこちら
【News】4/11-19広島で開催 浅見俊哉「呼吸する影ーShadow of Bombed Treesー」 被爆樹木の影を直接感光紙で写し撮ったフォトグラムの作品展
【News】9/23-29 新宿ニコンサロン「呼吸する影ーShadow of Bombed Treesー」 被爆樹木の影を直接感光紙で写し撮ったフォトグラムの作品展
■開催概要
【日時】2015/7/28(火)-8/2(日) 11:00-20:00 (last day-17:00)
【場所】広島・gallery G
〒730-0012 広島市中区上八丁堀4-1公開空地内
(広電白島線 縮景園電停前)
Tel: 082-211-3260 Fax: 082-211-3261
http://gallery-g.jp
●オープニングレセプション:7/28(tue)18:00-
●トークセッション:8/2(sun) 15:00-17:00
浅見俊哉×竹田信平(映像作家)×岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
大澤加寿彦によるミニライヴ有り 予約不要・無料 場所:gallery G
(広島市中区上八丁掘4-1)
●ワークショップ:『影をつかまえる―被爆樹木のこもれびをTシャツに写して着よう―』
8/1(sat)14:00-18:00 募集中!
被爆樹木の「時間」を写しとり、影を「着る」ワークショップ。
感光性を持たせたTシャツに被爆樹木のこもれびを写しその影を柄にします。
(雨天時はフォトグラム制作になります。)
・費用:ひとり3500円(雨天時は1000円)
・対象:全年齢(小学生以下保護者同伴のこと)
・持ち物:古くなったTシャツ(色写りする可能性がある為)
・定員:12名。予約時にTシャツのサイズS・M・Lを明記
・申し込み:gg@gallery-g.jp
・実施:SeeSew(シーソー)
浅見俊哉と田村香織のアーティストユニット。2014年結成。写真作家と衣裳家の視点による新しいプロダクトやワークショップを提案。主な活動に、四季の時間を感光させた布で着物をつくる「時間のきもの」プロジェクトを実施しています。
・協力:KAPL(コシガヤアートポイント・ラボ)
【プロフィール】
浅見俊哉(Shunya.Asami)
1982年東京都葛飾区生まれ。現在・埼玉県在住。
2004年より「時間」や「記憶」をテーマに制作活動をはじめる。
制作者から鑑賞者への一方向のアートではなく、作品を通して相互に関わりの持てる「場」や「時間」をつくることを志し、2008年に「人・アート・地域の関わりを生みだすスペース」KAPL(コシガヤアートポイント・ラボ)を埼玉県越谷市に設立。代表を務める。
公式ホームページ:http://asa19821206.wix.com/shunya-asami