【News】10/10(土)-13(火)2015芸工展参加企画 記憶の蔵「東北記録映画三部作」上映会

東北と東京・下町の「記録」と「記憶」が重なります

2015芸工展参加企画 記憶の蔵「東北記録映画三部作」上映会のご案内

谷根千〈記憶の蔵〉に集まった妙齢の女子4名が中心となって手弁当で企画し、東日本大震災の被災者へのインタビューで構成された『なみのこえ』『なみのおと 新地町編/気仙沼編』、東北地方の民話の記録『うたうひと』の全4編を上映します。

大正時代に建てられた蔵という空間で、民話が伝承されてきた時間と、被災体験が語りつがれて「未来の民話」となる時間、ふたつの時間に思いを馳せながら、ゆっくりと映画をご覧ください。 1回目と2回目の上映の入れ替え時間には「みんわCafe」をオープン。すてきなゲストをお招きし、おいしいドリンクをご用意してお待ちしております。

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【日時】2015年10月10日(土)—13日(火)
【会場】谷根千<記憶の蔵>
    東京都文京区千駄木5-17-3

【料金】各回入替制・詳細は【タイムスケジュール】をご覧下さい。

*各回、定員30名/ご予約はお早めに。
*当日予約、当時参加も可。但し、満席の場合は予約優先のため、予めご確認ください。

※予約優先
「日時」と「映画タイトル」を明記の上、お名前・申込人数・電話番号を下記宛へ送信。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
【お問い合わせ・予約mail】tohoku3239@gmail.com
【詳細と最新情報
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Twitter https://twitter.com/tohoku3239

各回とも、みんわCafeの時間内で受付。
10/10,10/12,10/13のみんわCafeは出入自由です。

【タイムスケジュール】

10月10日(土)上映2本(各回入替1,500円/1Drink付)
12:30 開場 みんわCafe開店
13:00 『なみのおと』(終映予定15:22)
15:30 みんわCafe
17:00 『うたうひと』(終映予定19:00)
19:00 みんわCafe(閉店20:00)

10月11日(日)上映1本+講演+トーク(2,500円/1D付)
12:30 開場 みんわCafe開店
13:30 講演 小野和子
14:45 『うたうひと』(終映予定16:45)
17:00~18:00 トーク 小野和子×芹沢高志×参加者
18:15~18:45 みんわLIVE「琴の稽古」
    出演/語りと和楽の芸人衆〈かたりと〉
19:00 みんわCafe(閉店20:00)

 10月12日(月・祝)上映2本(各回入替1,500円/1Drink付)
12:30 開場 みんわCafe開店
13:00 『なみのこえ/新地町編』(終映予定14:43)
15:00 みんわCafe カフェゲスト 森まゆみ(予定)
17:00 『なみのこえ/気仙沼編』(終映予定18:49)
19:00みんわCafe(閉店20:00)

10月13日(火)上映2本(各回入替1,500円/1Drink付)
12:30 開場みんわCafe開店
13:00 『うたうひと』120分(終映予定15:00)
15:00 みんわCafe ゲストトーク南陀楼綾繁
17:00 『なみのこえ/新地町編』(終映予定18:43)
19:00 みんわCafe(閉店20:00)

【作品紹介】

 第一部『なみのおと』

津波被害を受けた三陸沿岸部に暮らす人々の「対話」を撮り続けたドキュメンタリー映像。
友人、家族、仕事仲間など親しいもの同士が震災について語り合う口承記録の形がとられている。互いに向き合い対話する事は震災そのものに向き合うことでもあるのかもしれない。

被災地の悲惨な映像ではなく、対話から生成される人々の「感情」を映像に残すことで、後世に震災の記憶を伝える。

2011年/ドキュメンタリー/日本語/カラー/142分
[撮影]北川喜雄 [整音]黄永昌 [制作者]堀越謙三、藤幡正樹
[制作]東京藝術大学大学院映像研究科
[制作助成]芳泉文化財団、German Japanese Association
[制作協力]せんだいメディアテーク<3がつ11にちをわすれないためにセンター>
[配給]silent voice LLP

第二部 『なみのこえ 気仙沼編』『なみのこえ 新地町編』

『なみのおと』から一年。新地町と気仙沼での対話が記録された。
「被災者」の声ではなく、現実にそこに生きる「一人ひとり」の声として。百年後、私たちは死者で  あり、この映画は「死者の声」になっているだろう。ここに収められた彼らの声と、今は聞く事のできない波に消えた声が、百年後の未来で繋がっていることを祈って、この映画『なみのこえ』は撮られている。『なみのこえ 新地町』『なみのこえ 気仙沼』の二編構成。

2013年/ドキュメンタリー/日本語/カラー/気仙沼編(109分)・新地町編(103分)
[実景撮影]佐々木靖之、北川喜雄 [整音]鈴木昭彦、黄永昌
[カラリスト]馬場一幸 [制作者]芹沢高志、相澤久美 [制作]silent voice LLP
[制作助成]公益社団法人 企業メセナ協議会、NPO法人 アートNPOリンク、P3 art and environment、一般社団法人 震災リゲイン [制作協力]せんだいメディアテーク<3がつ11にちをわすれないためにセンター>、NPO法人 記録と表現とメディアのための組織remo [機材協力]東京藝術大学大学院映像研究科 [協力]気仙沼市民会館、気仙沼商工会議所、気仙沼本吉地域防災センター、気仙沼漁業センター、気仙沼大曲コミュニティセンター、新地町役場、目黒鉄工、相馬双葉漁業協同組合新地町支所、新地町図書館、細谷修平、株式会社 はらほろ

第三部 『うたうひと』

古来より口伝えで人々に受け継がれてきた民話。奇想天外な物語のみならず、「語り手」と「聞き手」の間に生まれる独特の場が、 創造的なカメラワークによって記録され、スクリーンに再現される。背景となった人々の暮らしと共に語られることで、先祖たちの声が甦る。物語の考察なども含め十数話を収録。映画と民話の枠を超えた、新たな伝承映画が誕生した。

2013年/ドキュメンタリー/日本語/カラー/120分
[出演]伊藤正子、佐々木健、佐藤玲子、小野和子(みやぎ民話の会)
[撮影]飯岡幸子、北川喜雄、佐々木靖之
[整音]黄永昌 [タイミング]定者如文
[制作者]芹沢高志、相澤久美 [制作]silent voice LLP
[制作助成] 文化芸術振興費補助金、公益社団法人企業メセナ協議会、
     公益財団法人全国税理士共栄会文化財団
[制作協力]せんだいメディアテーク<3がつ11にちをわすれないためにセンター>、みやぎ民話の会
[機材協力]東京藝術大学大学院映像研究科、合同会社epigraph

主催:記憶の蔵「東北記録映画三部作」上映会実行委員会
協力:谷根千工房、P3 art&environment、不忍ブックストリート、芸工展事項委員会、みやぎ民話の会、日本民話の会、語りと和楽の芸人衆〈かたりと〉、kiki*nene*mama*、地域に在住・在勤のボランティアスタッフ

会場となる「記憶の蔵」