【News】12/15・22 佐々木友輔 新作上映『コールヒストリー』@イメージフォーラム3F寺山修司

『コールヒストリー』は、東日本大震災後の福島を舞台として、架空の都市伝説とアーティスト・イン・レジデンスを媒介に、
 地域アート/参加型アートやドキュメンタリー映画制作における「リサーチ」や「撮影」が孕む構造的・制度的問題を浮かび上がらせるとともに、より普遍的なテーマ、すなわち、あらゆるコミュニケーションにかかわる「聞くこと」「受け取ること」の難しさについて思考する映画です。(佐々木友輔)


佐々木友輔 新作上映『コールヒストリー』

【日時】2019年12月15日(日)12月22日(日)
    各日17:00〜(18:30終了予定)
【料金】当日700円/イメージフォーラム会員500円
【会場】イメージフォーラム3階「寺山修司」(東京都渋谷区渋谷2丁目10-2)
ウェブ: http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/1025/index.html

【作品情報】

『コールヒストリー』
( 2019年89分 ビデオ)
 制作・撮影・編集:佐々木友輔
脚本:佐々木友輔、菊地ゆき
朗読:菊地ゆき
音楽:田中文久
主題歌「モノローグ」作詞:菊地ゆき、作曲:田中文久、歌 : 角銅真実、ヴァイオリン : 秋山利奈
協力:高橋裕行、多田かおり、佐々木つばさ、井田遥、山崎七重、根路銘翔以李
スペシャル・サンクス:筒井宏樹、カオス*ラウンジ

<イントロダクション>
福島県の一帯に〈声〉と呼ばれる都市伝説がある。ふとした時、知らない誰かに声をかけられ、他愛もない会話をする。話しているあいだは気づかないが、後になってからはたと気づく。「さっきまで話していた人はヒトではなかった。私はいま〈声〉を聞いたのだ」と……。幼い頃に体験した〈声〉に魅了され、三度目を聞くための手がかりを探し求める「彼」と、その探索に付き合ってきた「私」の関係は、〈声〉に関心をもつ「美術家」の来訪をきっかけにして、少しずつ、だが決定的に変化していく。三者の心象風景を語る朗読音声と、彼らが見たであろう風景映像の重ね合わせによって描く、21世紀の風景論映画。

【作者プロフィール】
佐々木友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年、兵庫県生まれ。映像作家、企画者。主な長編映画に2010年『新景カサネガフチ』、2013年『土瀝青 asphalt』、2016年『TRAILer』、主なグループ展に2015年「第7回恵比寿映像祭」2016年「記述の技術 Art of Description」(ARTZONE)主な著作に2015年「三脚とは何だったのか――映画・映像入門書の20世紀」(『ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評』所収、南雲堂) 2018年「房総ユートピアの諸相――〈半島〉と〈郊外〉のあいだで」(『半島論──文学とアートによる叛乱の地勢学』所収、響文社)などがある。