【Review】そして、季節は巡りゆく――『夏時間』text 井河澤智子

 これは、「家」をめぐる物語。  建物としての「家」。そして、「家族」という意味の「家」。  家は、家族を包み込む。  これは、ある夏の、ある家の物語。  第24回釜山国際映画祭でGDK賞他4冠をはじめ、第49回ロッテル

【Review】大阪行ったり来たり――リム・カーワイ『カム・アンド・ゴー』 text 井河澤智子

 まさに今後の大阪市の運命が決まるというその夜に、平成最後の大阪の春を描いた映画が東京で上映された。  そして、上映終了後すぐ、その結果が報じられた。大阪市、存続、と。  コロナ禍により、他の映画祭が中止あるいはリモート