【Interview】しんどくても「人をいたわる心」を “さと”の子らは教えてくれた——『さとにきたらええやん』重江良樹監督 オフィシャルインタビュー

重江良樹監督(撮影:辻井潔) 大阪市西成区。日本最大の日雇い労働者の街「釜ヶ崎」を羅するこの地の中心部に、「子どもの里」(通称“さと”)と呼ばれる小さな遊び場がある。“さと”は、0歳から20歳くら

【Review】マンガになろうとした“聖なるバカ”──冨永昌敬監督『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』 text 常川拓也

“笑い”とは、もともと場の秩序を破壊するマトモじゃない行為に対して引き起こされる現象である。常識や予定調和から逸脱した時に笑いは発生する。だとすれば、本質的にギャグとは実験的、あるいは前衛的なものである。代表作『天才バカ

【Review】「無音」と「叫び」の境を生きる 原村政樹監督『無音の叫び声』 text 菊井崇史

木村迪夫氏 田植えの間の休息 ©『無音の叫び声』製作委員会 「戦後、痛切なことばかり多かった時間を経て、思想というもの、それを生かしめる生命力を、もはや虚像ではなく自分のものにする以外、生きる方法がなくなったとき、生活の

【News】4/2(土)−9(金)福島の原発事故後の米作りを描いた『天に栄える村』リバイバル上映。天栄米の販売も!@ポレポレ東中野

日本一おいしい米作りを目指す福島・天栄村の農家原発事故による放射能汚染との闘いを描いた映画『天に栄える村』4/2−8 東京・ポレポレ東中野でアンコール上映! 原村政樹監督最新作『無音の叫び声』公開を記念して、『天に栄える

【Review】人の心をざわつかせる場所〜『アラヤシキの住人たち』 text 皆川ちか

雪の降り積もった山道を、ヤギを連れて奥の方へ、奥の方へと進んでいく一行。先頭を歩くのは賢者のような、「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていてもおかしくないような風貌の初老の男性。続く若い女性ふたりとヤギ。穏やかとも不穏とも

【Interview】『繩文号とパクール号の航海』 水本博之監督インタビュー

「グレートジャーニー」で知られる探検家・関野吉晴は、2004年から「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」と名付けた、日本列島にやってきた古代人の足跡の追体験行をスタートさせた。北方ルート、南方ルートに続いて2

【Interview】『毎日がアルツハイマー』関口祐加監督インタビュー text 小林和貴

認知症の母の介護というともすれば重いテーマを、ユーモアたっぷりに描いて好評の映画『毎日がアルツハイマー』。監督の関口祐加は、オーストラリアでドキュメンタリーに出会い、映画監督としてのキャリアを積んできた、異色の履歴を持つ