【Review】映画と現実の間の裂け目を歩く-ソ・ヒョンソク『From the Sea』(後編)text 夏目深雪

映画と現実の間の裂け目を歩く-ソ・ヒョンソク『From the Sea』(後編)前編 はこちら 映画の自動性 『タツノオトシゴ』(1934年)や『ミジンコ』(1929年)といった科学映画のパイオニアである映画作家パンルヴ

【Interview】「いのちを肯定する」というメッセージを届けたい〜『スーパーローカルヒーロー』主演ノブエさん&田中トシノリ監督

先日、『スーパーローカルヒーロー』の試写を拝見し、ぜひ、主演のノブエさんと田中監督にお会いしたり、登場するミュージシャンのライブを観たいとおもっていた。折よく「東京公開記念ライブイベント」が開催されたので、足を運び、イン

【Review/Report 】音楽で人を包む、尾道の『スーパーローカルヒーロー』text 小林蓮実

魅力に富む、錚々たるミュージシャンが名を連ねるドキュメンタリー。山に抱かれ、坂から海が見渡せる尾道の、CDショップオーナーとは? まずは、好ましいミュージシャンが名を連ねるドキュメンタリーということに惹かれた。EGO-W

【Review】むきだしの混沌――アレクセイ・ゲルマン監督作品『神々のたそがれ』 text 越後谷研

  その名はゲルマン。アレクセイ・ゲルマン。我々の前に、60年目にしてようやく現れた曙光。あの怪物的小説を映画化できる、唯一にして最高最良の映画監督。ナチスの戦法に想を得て、アレクサンドル・デュマを換骨奪胎し、

【News】4/10[金]より★築50年の一軒家をまるごと<舞台>にした「家プロジェクト」最後の本公演――贅沢貧乏vol.6「ヘイセイ・アパートメント」 @江東区北砂の一軒家

この世の中がひっくり返ったって、生きていかなきゃいけない。どんな世の中になったって、わたしたちは、食べて眠って、暮らすことをやめられない。 一軒家を借り、そこで稽古をし、そこで演劇作品を発表する、という家プロジェクトを始

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第5話 text 中野理惠

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして〜 第5話 大島渚監督  <前回(第4話)はこちら> 大島さんの著書では、もうひとつ、記憶に残っていることがある。松竹の助監督仲間で脚本を批評し合っていた

【Review】私達は映画を恐れている――三浦哲哉著『映画とは何か フランス映画思想史』 text 奥平詩野

様々なメディアの出現過程を知らない、いわゆるデジタルネイティブと呼ばれる世代に当たる私達は、コンピューターや携帯電話などのメディアの発展について毎回新鮮さを感じて驚きながらもそれを疑わず、当たり前の、一種の世界の決まり事

【Review】映画と現実の間の裂け目を歩く-ソ・ヒョンソク『From the Sea』(前編) text 夏目深雪 

 映画と現実の間の裂け目を歩く-ソ・ヒョンソク『From the Sea』(前編)  夏目深雪 あれは映画ではなかったか 観客参加型ツアーパフォーマンス演劇。2014年秋にF/T(フェスティバル/トーキョー) 14の「ア

【News】全国公開中★『パリよ、永遠に』ドイツ映画の巨匠フォルカー・シュレンドルフ監督が語るパリ解放70年

もしも「パリ」が消えていたら―――世界は、どうなっていただろう。第二次世界大戦末期、ヒトラーによる「パリ」壊滅作戦が、今まさに実行されようとしていた。この美しき街を救ったのは、一人の男の一世一代の「駆け引き」だった。 1

【Book / 自作を語る】ノンフィクション書籍『福島 未来を切り拓く』 text 平井有太

4年目の311に刊行される拙著「福島 未来を切り拓く」(SEEDS出版)。 その一見した肝は、日々隣に机を置かせていただいている福島県生活協同組合連合会の、金賞数日本一の酒ドコロにあって日本酒をこよなく愛す専務理事をして

【News】3/14(土)、15(日) TKY 2015参加作家の作品を一挙上映!@映画美学校

TKY 2015 3月14日(土)、15日(日) 参加作家の作品を一挙上映!  東京のある街/エリアをテーマとして、人々や街、そこにある文化について掘り下げていきながら、短編映像を制作するプロジェクト「TKY2015」。

【News】3/13(金)、3/14(土)本邦初公開!封印された中国現代史に向かい合うインディペンデント映画 胡傑監督『星火』上映!

封印された中国現代史に向かい合う 中国インディペンデント映画監督胡傑の最新作品『星火』が 専修大学神田校舎で本邦初公開!  公開研究会 封印された中国現代史に向かい合う(第2回)「中国知識人の地下活動と映像歴史学」中国イ

【News】テアトル新宿にて公開中!「思春期のモヤモヤ」を鮮やかに描く、新時代の青春エンタテイメント!『死んだ目をした少年』

誰もが抱えていた「思春期のモヤモヤ」を鮮やかに描く!人気漫画家×映画界期待の新星が送る、新時代の青春エンタテイメント!  『死んだ目をした少年』2015年2月21日~テアトル新宿にてレイトショー公開中! 思春期という多感

【News】3/27-29 開催! 第2回 グリーンイメージ国際環境映像祭 @日比谷図書文化館コンベンションホール

3/27ー29 開催 今年も見どころが満載!第2回 グリーンイメージ国際環境映像祭 ★多様で多彩な映像作品、制作者との出会い★ 映像祭で上映するのは、アイルランド、アメリカ、イタリア、中国、ノルウェー、日本、フランス、ル

【News】3/22(日)大津幸四郎さん お別れの会 開催

『大津幸四郎さん お別れの会』のご案内皆様、ご健勝でお過ごしのことと存じます。すでに新聞の報道などでご承知のことと存じますが、カメラマンの大津幸四郎さんが昨年11月28日逝去されました。肺がんの治療のため、足立区の 財団

【News】3/8(日)開催 逗子オーガニック映画祭

―海と食の街“逗子”で、映画を通して人と食とのつながりを発見する―3月8日(日)逗子オーガニック映画祭 開催 3月8日、逗子シネマアミーゴにて「逗子オーガニック映画祭」を開催いたします。“オーガニック”というと私たちは、

【News】〜3/17(火)まで アーツカウンシル東京 平成27年度 東京芸術文化創造発信助成 第I期 公募中

東京の芸術文化の魅力を世界に発信する創造活動を支援するアーツカウンシル東京が、平成27年度第㈵期分の受付を開始! 東京の都市魅力の向上に寄与する多様な創造活動とその担い手を支援するため、東京を拠点とする芸術団体等に対して

【対談】佐々木誠×原一男 『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』に関する、極私的対談

対談:佐々木誠×原一男『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』に関する、極私的対談 これまでに『Fragment』(06)、『INNERVISION』(13)、『バリアフリーコミュニケーション 僕たちはセックス

【News】3/21と4/29は! めずらしい生命科学映像のドーム上映会

生きている細胞、いのちはこんなに美しい。 哲学し始めた子どもたちと、かつて子どもだった大人のために。生命科学映像を制作し続けて47年のアイカムが贈る、本物の「いのちの映像」。3月21日(土・祝)と4月29日(水・祝)は、

【Review】『イザイホウ』と『イザイホー』のあいだ text 指田文夫(大衆文化評論家)  

今、日本のホテルなど結婚式場には、「三種の神器」があり、それがないと若者は使ってくれないという。外国人の牧師による式、コーラス隊とオルガン、そして式を公衆に見せるロビー、あるいは終了後に映画『風と共に去りぬ』のように降り

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第4話 text 中野理惠

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして〜 第4話   映画との出会い  <前回(第3話)はこちら> このあたりで映画との出会いを記しておきたい。 最も幼い映画についての記憶は、村の日枝神社のお