【Book】 評論は夜空に星座を描くように:書評『日本映画オルタナティブ』 text 杉本穂高
■はじめに 2012年は、日本映画の興行収入が過去最高となりました。肌感覚ではあまり実感はなかったのですが、実は2012年日本映画はおおいに盛り上がっていたのですね。 ◆朝日新聞デジタル:邦画大躍進 過去最高のシェア
【info】東京ELECTROCK STAIRS 新作公演 <始まりのマーチを待っていた>3/8~10
東京ELECTROCK STAIRS 新作公演 <始まりのマーチを待っていた>3/8(金)~10(日) at 森下スタジオ(Cスタジオ) 振付・演出/音楽 KENTARO!!出演 横山彰乃 高橋萌登
【News】Image.Fukushima vol.9 映画と紡ぐ、春の七夜 IN 東京 オーディトリウム渋谷
Image.Fukushimaは「福島」について、「福島以後」の未来についての「知見」を交換し、「イメージ」を分かち合う、そのような場を作るための映画上映&トークプロジェクトです。震災の後、おもに福島・東京・金沢の三都市
【News】『光州「五月連作版画―夜明け」ひとがひとを呼ぶ』
1980年5月、韓国・光州の11日間を描いた版画集『光州「五月連作版画―夜明け」ひとがひとを呼ぶ』全国書店にて発売中火花はあでやかに咲いた勇敢な心臓がわたしに自分の願いをささげる火花は夜っぴて壁をこえた暗い夜の海で失踪し
【Info】第16回ゆふいん文化・記録映画祭「松川賞」作品募集中!4月10日〆切
今年もやります!「第16回ゆふいん文化・記録映画祭」。開催は、2013年6月28日~30日の3日間です。「ゆふいん文化・記録映画祭」は、九州・由布院盆地の小さな映画祭です。公民館を舞台に映画の上映とトークを
【Review】「MU[無]—ペドロ・コスタ & ルイ・シャフェス」展 text 成澤智美
洋風の私邸を改築して作られた美術館、原美術館にて、「MU[無]—ペドロ・コスタ&ルイ・シャフェス」展が開催されている。 ドキュメンタリーとフィクションの境界領域を泳ぐ映画監督ペドロ・コスタと鉄を素材に表現の可能性
【Review】「観客は安全ではいられない——『ステップ・メモリーズ 抑圧されたものの帰還』」 text 中村のり子
西巣鴨にある、閉校した中学校をそのまま活用したイベント会場に到着すると、校舎の正面に見慣れない大きなポスターが掲げてあった。校庭には大きな穴が掘られていて、作業中のような雰囲気である。今日の上演とは別に、何かのプロジェク
【Review】『ひかりのおと』(山崎樹一郎監督)text 小林耕二
『ひかりのおと』は劇映画である。しかし監督の山崎樹一郎が岡山県に移住し、農業を営みながら本作を撮影していることや、完成した映画が、岡山県内をくまなく巡回上映していることなどは、東京に住むneoneo編集室のメンバー周
【Info】演劇ユニット鵺的第6回公演『幻戯【改訂版】』2/20~26
時代に取り残されたような遊郭で女を知らない男はふたりの娼婦と出会うその日から彼らのなかで何かが歪み何かが軋み見えなかった見たくなかったはずのものがおぞましくもうつくしいその姿をあらわしはじめた
【Interview】『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』 齊藤潤一監督インタビュー
今井正の『真昼の暗黒』(56)以来、戦後の日本映画は、冤罪の存在を広く知らしめ、組織優先の精神構造へ疑義を呈することを重要な役割のひとつとしてきた。冤罪事件を扱う作品が継続的に生まれることで、娯楽産業のなかにある精神の健
【特集】発表!わが一押しのドキュメンタリー2012
まずは結果をご覧いただきたい。二十数名の投票いただいた方、全員が違う作品を押している。 この結果は、ドキュメンタリーの多様性の現れとも言えるし、あるいは2012年は傑出した作品が無かった、と言えるのかもしれない。いずれに
【記録文学論⑥】姜信子『棄郷ノート』text 中里勇太
「一九九八年八月一〇日。わたしは「故郷」を棄てる旅に出た」。 故郷を棄てる、という衝撃的な宣言からはじまる本書『棄郷ノート』(作品社、2000年)は、作家・姜信子が韓国、上海、満州を巡る旅の記録である。 横浜で生まれ育ち
【Inerview】山崎裕に聞く 三木茂さんのこと/座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルのこと text 佐藤寛朗
2月7日から開催される『第4回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル』。 この映画祭のプログラム・ディレクターは山崎裕。neoneoの読者には、是枝裕和・河瀨直美らの作品のカメラマンとして、あるいは『トルソ』(201
【info】2/7〜11 第4回・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
テレビ、映画を問わずドキュメンタリーの魅力を発見、発信する『座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル』が今年も開催されます。今年は新たな取り組みとして、特集上映のほかシンポジウムなどにも挑戦することになりました。 【開催
【ドキュメンタリストの眼④】 岩佐寿弥監督インタビュー(前編) text 金子遊
neoneo編集委員の金子遊が、この列島を代表するドキュメンタリストにロング・インタビューを試みるシリーズ。2012年に、新作映画『オロ』が全国で劇場公開されて、『ねじ式映画―私は女優?―』(69)、『叛軍No.4』(7