【Book】ベストセラーの『永遠の0』を読んでみました text 小室準一

7月20日公開の宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』。 実在の人物、堀越二郎をモデルにその半生を描いています。堀越二郎は航空機の設計者、あの「ゼロ戦」の設計者です。なぜ、今、「ゼロ戦」の堀越二郎なのでしょうか。 そして今年の12

【Review】「アイロニーに満ちたエロスとタナトスの映画作家、ドナルド・リチーを追悼する」 text 越後谷研

1 「セックスとは小さな死である」という言い回しがある。フランスあたりが起源の俗語で、性行為によってもたらされる恍惚状態が死に近いということから出た、比喩表現だという。次のような映画を見たとき、私の頭に即座に浮かんだのが

【News】7/24発売 撮影術 映画キャメラマン大津幸四郎の全仕事

学生反乱、三里塚、水俣から原発まで、戦後社会運動の現場や世界各地へ赴き、土本典昭、小川紳介、牛山純一、佐藤真らと共闘するキャメラマンとして日本ドキュメンタリーの「眼」を担ってきた著者が、その全軌跡を振り返りつつ自作を詳細

【Interview】『ひろしま 石内都・遺されたものたち』 リンダ・ホーグランド監督インタビュー text 萩野亮

7/20(土)より東京神田・岩波ホールでは、安保闘争をアーティストの視点から斬新に描いた前作『ANPO』(2010)で話題となったリンダ・ホーグランド監督の新作『ひろしま 石内都・遺されたものたち』(2012)が、同じく

【はじめての小川紳介 特集③】 ドキュメンタリストの眼⑥全長版 大津幸四郎 text 金子遊

大津幸四郎はドキュメンタリー界を代表するカメラマンである。岩波映画製作所の助手時代を経て、映画監督の小川紳介と組んで『圧殺の森』や『日本解放戦線 三里塚の夏』といった不朽の政治映画を撮り、土本典昭の「水俣シリーズ」の撮影

【News】YIDFF 2013 プレ・イベント ~山形映画祭の生みの親~ 映画作家 小川紳介 山形を穫る

  なぜ山形でドキュメンタリー映画祭が行われることになったのか? 上山市牧野にプロダクションごと移り住み、自給自足の生活を続けながら山形で映画を撮り続けた小川紳介監督。今もなお、世界の映画作家を鼓舞しつづける彼

【News】YIDFF 2013 (山形国際ドキュメンタリー映画祭)ボランティア大募集!

YIDFF 2013 ボランティア大募集! ひと味違った映画祭の楽しみ方のご提案。山形国際ドキュメンタリー映画祭にボランティアとして参加してみませんか? 毎回各方面から絶賛されているのがボランティアさんの力による、あたた

【はじめての小川紳介 特集②】存在し得ない義人たちの連帯(完全版)―山形での小川紳介― text 阿部・マーク・ノーネス

以下の原稿は日本のドキュメンタリー映画史・特に小川プロを研究している阿部・マーク・ノーネス氏(ミシガン大学教授)が『neoneo 02』用に寄稿してくださった原稿です。雑誌(p70に掲載)では文字数の都合で一部割愛せざる

【はじめての小川紳介 特集①】小川紳介レトロスペクティブ in ニューヨーク text 溝口尚美

2013年6月7日〜18日。 “The Films of Shinsuke Ogawa “と題し、小川紳介監督の13作品と、彼に関連する映画3作品が、ニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイブス(*1)のレトロスペ

【News】7/14(日)「シネマタイフーン」@東京経済大学

シネマ・タイフーン: 記憶の表象、表象の記憶――「フクシマ」を撮るとはどういうことか」 カルチュラル・タイフーン会期中の恒例である映画上映会「シネマ・タイフーン」、今回は<記憶>と<表象>をテーマとして、3本の映画を上映

【投稿】2つの「フタバ」から見えるもの―― 似て非なるそのアプローチ text 正木斗周

311以降の福島県双葉郡双葉町を描いた映像作品は、テレビ放送も含め、何本かあるようだ。ここでは、そのうち『フタバから遠く離れて NuclearNation』(舩橋淳監督)と『原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録』(制

【News】7/27に伝説復活! 黙壺子フィルム・アーカイブ トリビュート

安岡卓治氏と柳下毅一郎氏のトーク×アングラ映画覆面上映……あやしいプログラムで、没後25年の佐藤重臣を追善黙壺子フィルム・アーカイブトリビュート7月27日(土)18:00~明大前の小劇場・宇宙館 http://wuchu

【Report】90歳のジョナス・メカスを追いかけて 第2回(全3回)~パリ・後編~ text 小山さなえ

2012年12月15日(土)にパリ、ポンピドゥー・センターで開催された「往復書簡」特集上映のイベント「ジョナス・メカス×ホセ・ルイス・ゲリン対談(Q&A)」。新旧を代表する気鋭の映画作家による映画への愛が熱く語られた貴重

【Review】「東北」を移動する記録映画〈ロードムーヴィー〉酒井耕&濱口竜介「東北記録映画三部作」 text 岩崎孝正

『なみのおと』 濱口竜介&酒井耕監督の『なみのおと』『なみのこえ』(新地町、気仙沼)『うたうひと』は、8時間にわたる記録映画だ。『なみのおと』は岩手県宮古市田老から福島県の相馬郡新地町、『なみのこえ』は相馬郡新地町と宮城

【News】7/6‐26開催★追悼上映「イワサヒサヤとはナニモノだったのか?」

~遊びをせんとや生れけむ~ 岩波映画の共闘集団「青の会」から出発し、前衛映画、テレビ作品を経て、愛するチベットに至った映像作家・岩佐寿弥(1934-2013)。遺作となった『オロ』を含む代表作13作品を、一挙上映! 【日

【News】7/13参院選直前 緊急上映会!「慰安婦」「原発」「沖縄」「憲法」を映画を通して考える

参院選直前 緊急上映会!「慰安婦」「原発」「沖縄」「憲法」4つの争点を、映画を通して考える。7月13日(土)、ドキュメンタリー映画全6タイトル一挙上映!過去の記録の中に、私たちの未来を探る。今夏、参院選が行われます。早け