【Interview】新時代の潮流のなかで――『ゲンボとタシの夢見るブータン』アルム・バッタライ&ドロッチャ・ズルボー監督インタビュー text 若林良

『ゲンボとタシの夢見るブータン』は、「幸福の国」として知られるブータンのある村を舞台としたドキュメンタリーだ。主人公となるのは16歳のゲンボと、15歳のタシの兄妹。彼らの家は寺院で、父親はゲンボに僧院学校での修行を積んで

【ドキュメンタリストの眼⑩】トニー・ガトリフ監督(フランス映画祭2014 ゲスト団長)インタビュー text 金子遊

アルジェリア出身の映画監督トニー・ガトリフは、フランス人とロマ民族(ジプシー)のハーフであり、ロマについて映画で描くことをライフワークとしている。『ラッチョ・ドローム』(1993)は北インドからヨーロッパへと移動してきた

【Interview】土門拳賞受賞作品展「AFRIKA WAR JOURNAL」亀山亮さんに聞く text 丹羽理

亀山亮(かめやま・りょう)氏の『AFRIKA WAR JOURNAL』(リトルモア)が、第32回土門拳賞(毎日新聞社主催)を受賞。受賞記念作品展が、銀座ニコンサロン(4月24日~5月7日)と大阪ニコンサロン(5月16~2

【Interview】『三姉妹~雲南の子』ワン・ビン監督インタビュー text 萩野亮

 『鉄西区』(2003)、『鳳鳴-中国の記憶』(2007)、そして初の長篇劇映画『無言歌』(2010)において、中国現代史をつぶさに見つめてきた映画作家ワン・ビン(王兵)の最新作は、中国西南部・雲南省の、海抜3200メー

【Interview】『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』 大宮浩一監督インタビュー

まず、完全に手前味噌な話から。『ただいま それぞれの居場所』のマスコミ試写が始まった2010年春。レギュラーで参加していた「映画芸術DIARY」の編集者と、「やんわりした介護福祉もののようで、なにかもうヒトクセあるよね」

【Interview】『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』 齊藤潤一監督インタビュー

今井正の『真昼の暗黒』(56)以来、戦後の日本映画は、冤罪の存在を広く知らしめ、組織優先の精神構造へ疑義を呈することを重要な役割のひとつとしてきた。冤罪事件を扱う作品が継続的に生まれることで、娯楽産業のなかにある精神の健

【Interview】『はちみつ色のユン』 ユン監督インタビュー

12月22日よりポレポレ東中野と下北沢トリウッドでロードショーが始まった『はちみつ色のユン』。この作品を愛する観客が現在、着実に増えている。国際養子縁組で韓国からベルギー人の家庭に引き取られた少年が、人種の差異のなかで自

【Interview】『サンタクロースをつかまえて』岩淵弘樹監督・山内大堂プロデューサーWインタビュー text 萩野亮

 2012年もいよいよクリスマスシーズン。街角には色とりどりのイルミネーションが、つめたい空気と家路を急ぐ白い息に混じりあう。今年もきっといくつものクリスマス映画が冬休みを飾るでしょうが、そのなかでもneoneoイチオシ

【Interview】『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』 小谷忠典監督インタビュー text 小林和貴

劇映画出身の小谷忠典監督に出会ったのは、前作『LINE』が公開された2010年のこと。朴訥で、どこか人懐っこい話し方とは裏腹に、作品に宿る凄まじい作家的執念のようなものに戸惑った。しかし、ある時ふと気がついた。「これもド

【Interview】『演劇1』『演劇2』想田和弘監督 12,000字インタビュー text 萩野亮

渋谷シアターイメージフォーラムでは、独自の「観察映画」シリーズを 撮りつづけている想田和弘監督の最新作『演劇1』と『演劇2』が、10/20より公開されている(他全国順次公開)。合計5時間42分。この数字だけでも、この2部

【Interview】 『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』 長谷川三郎監督インタビュー text 若木康輔

広島の被爆者、安保闘争、三里塚、祝島、公害、昭和の戦争責任……そして福島。 報道写真家・福島菊次郎の生きざま。半世紀にわたって怒り、屈せず撮り続けてきた写真の凄み。それがどんなものか知りたければ、この映画である。 スタッ

【Interview】『死刑弁護人』齊藤潤一監督インタビュー

「オウム真理教事件」や「光市母子殺害事件」など数々の死刑事件を扱ってきた安田好弘弁護士を被写体にした映画『死刑弁護人』が6月30日よりポレポレ東中野、名古屋シネマテークで公開されている。 世間からの様々なバッシングを受け