【対談】月釜×沈没 対談! 佐藤零郎(『月夜釜合戦』監督)×加納 土 (『沈没家族 劇場版』監督)スペシャル対談
かたや、大阪・釜ヶ崎を舞台に(なぜか)釜をめぐって泥棒、やくざ、労働者が争奪戦を繰り広げる雑駁な活力の喜劇。 こなた、ユニークな共同保育の環境で育った子どもが、成長してから当時を辿り、母親や父親との関係を整理し直していく
「映画評論大賞2019」第一次選考の結果
「映画評論大賞2019」第一次選考の結果のおしらせ 去る2019年3月31日をもちまして、「映画評論大賞2019」の募集を締め切りました。全国津々浦々から67編の応募原稿を拝受いたしました。4回目の開催になりますが、過去
【Review】映画『阿吽』 ただならぬライティングの形態へ text 菊井崇史
20XX年、都内大手電力会社に勤める彼は、ある宵、声を受けとる。ひとつの電話越し「ヒトゴロシ」と声は響く。声の正体はしれない。ただ声が届く。「タイチョウガワルイ、…、ナニカコタエロ、…、ドウスンダヨ、…、ヒトゴロシ」と。
【鼎談】クリス・マルケル特集上映記念『レベル5』をめぐって 越後谷卓司×渡辺真也×金子遊
『レベル5』 映画作家・アーティストのクリス・マルケルが、2012年7月に亡くなってから7年が経つ。『ラ・ジュテ』や『サン・ソレイユ』などの代表作をのぞけば、マルケルの作品は美術館やシネマテークで作品上映がされてきたもの
【News】4/6(土)〜 ポレポレ東中野にていよいよ公開『沈没家族 劇場版』トークイベント決定!
1990年代半ば、東京は東中野の片隅で、様々な若者がひとつの“家”に寄り合い子育てに奮闘した実践的共同保育「沈没家族」。そこで育った監督自身が、20年の時を経て“家族のカタチ”を見つめなおして行くドキュメンタリー映画『沈
【News】4/19(金)開催 『沈没家族 劇場版』公開記念! こちら、ドキュメンタリー建設現場 〜元気一杯第2弾〜 @space cafe ポレポレ坐
20代前半の監督達による自主企画!ドキュメンタリー映画上映イベント「こちドキュ!」 『沈没家族 劇場版』公開記念! こちら、ドキュメンタリー建設現場 〜元気一杯第2弾〜 ドキュメンタリー映画『山河の子』『かえりみち』上映
【連載】「視線の病」としての認知症 第8回 内側から見た認知症 クリスティーンが語ったこと text 川村雄次
松江での講演 「視線の病」としての認知症 第8回 内側から見た認知症 クリスティーンが語ったこと 前回<第7回>はこちら 2003年10月31日朝の関西空港。 私が認知症について作る初めての番組のビデオテープが回り始め
【News】4/3 開催! アジア映画研究会×国際交流基金アジアセンター×ムービー・アクト・プロジェクト Present ベトナム映画の夕べ~歴史・女性・娯楽~
『仕立て屋(仮題)』 アジア映画研究会×国際交流基金アジアセンター ×ムービー・アクト・プロジェクト Present ベトナム映画の夕べ~歴史・女性・娯楽~ 【日時】2019年4月3日(水) 16:00-20:40 【会
【Report】「山形ドキュメンタリー道場2018」に参加して text 田中健太
自作について語る筆者 山形ドキュメンタリー道場2018に参加した時間を振り返ると本当に多くの言葉が浮かんできます。映画への関わり方と生き方、映画の価値、作品化することの意味、そしてその多様性、多くのことが頭の中をぐるぐる
【Review】一万の砲弾、一万の建築ーー『セメントの記憶』 text 萩野亮
「中東のパリ」と呼ばれた街のいま 一万の砲弾が降り注いだ街で、僕はジョルジュを待っていたーー(*1)。 ラウィ・ハージの小説『デニーロ・ゲーム』は、このような書き出しで始まる。30カ国以上で翻訳されたこの物語は、永遠に続
【連載】「視線の病」としての認知症 第7回 クリスティーンを待ちながら text 川村雄次
クリスティーン夫妻訪問最終日のどじょうすくい 撮影 石倉康次 「視線の病」としての認知症 第7回 クリスティーンを待ちながら <前回 第6回はこちら> クリスティーン夫妻と別れてから8か月は慌ただしく過ぎた。 石橋典子
【Review】創作・活動や民主主義のヒント―映像によるヨーゼフ・ボイス再考 text吉田悠樹彦
伝説の芸術家ヨーゼフ・ボイス、そして日本 芸術家ヨーゼフ・ボイスに関する必見のドキュメンタリー映画が公開される。印象深い編集を通じて伝説的な芸術家の創作の核心に迫り、その懐にはいっていくことができる。 ボイスは日本で人気
【Interview】「個の関係」から生まれる物語――『盆唄』中江裕司監督インタビュー text 若林良
東日本大震災から4年が経過した2015年、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けてきた伝統「盆唄」存続の危機に心を痛めていた。 そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた
「東京ドキュメンタリー映画祭2019」作品募集!
東京ドキュメンタリー映画祭2019 Tokyo Documentary Film Festival 2019 2019年度の冬に都内の劇場で開催予定 「東京ドキュメンタリー映画祭2019」では、あなたの作品の応募をお待ち
【Review】『牧師といのちの壁』(加瀬澤充監督)―― 人を生に繫ぎ止めるもの text 長本かな海
うちの近所の弁当屋の息子が年明けに首を吊ったらしい。まだ19歳だったらしい。自然が豊かなことで有名な私が住んでいる離島では、都会よりもずっと人の死が身近だ。しょっちゅう葬式の案内を見るし、みんな知り合いなので葬式に行く機
【連載】「視線の病」としての認知症 第6回「天国の待合室」にて text 川村雄次
クリスティーンと石橋典子さん 「視線の病」としての認知症 第6回「天国の待合室」にて <前回 第5回 はこちら> 2003年 2月23日。 この日、認知症の人の語る時代の扉が開いた。 その日の午前11時半、私はブリズベン
【Interview】内なる旅で宇宙とピンポンする 『500年の航海』キドラット・タヒミック監督 インタビュー
ラヴ・ディアス、ブリランテ・メンドーサなど、近年世界の注目を集めるフィリピン・インディペンデント映画。そのシーンの中で精神的支柱となっている映画作家がキドラット・タヒミックだ。フィリピンの反独裁政権運動や、世界各地の先住
【News】2019年春 ポレポレ東中野にて劇場公開決定!メディアをザワつかせた卒制ドキュメンタリー 『沈没家族』〈劇場版〉
1990年代半ば。 様々な若者がひとつの“家”に寄り合い子育てに奮闘した実践的共同保育「沈没家族」 母はどうしてたったひとりでこの“家族”を始めたんだろう? 20年の時を経て、おぼろげだった僕の“家族のカタチ”が見え始め
【Interview】人はなぜ[自殺する/生きようとする]のかは、わからない〜映画『牧師といのちの崖』加瀬澤充監督
『牧師といのちの崖』という映画が、いまポレポレ東中野で公開されている。 和歌山県・白浜にある観光名所・三段壁。自殺の名所と言われるこの場所で、自殺志願者に声を掛け、彼らの生活再建を目指し共同生活をおくる藤藪庸一牧師と、そ
【Review】 その術を知らない象の咆哮ーー『象は静かに座っている』 text 井河澤 智子
棋士は先を読んで駒を指す。それこそ何十手先をも読む。 この物語は「読む先がない」状況に追い込まれた人々の群像劇である。 どん詰まり、一瞬先すら見えない彼らの行動は全く突発的である。彼らが何をしでかすかをただ見つめる、即ち
【Review】「アイドルになりたい」想いの裏側にあるもの――『世界でいちばん悲しいオーディション』text 宮﨑千尋
努力だけではどうにもならないことがある。受験、就職、恋愛…、そんな挫折を味わった経験が誰しもあるのではないか。この映画は「アイドルになりたい」24人の少女たちがまさしく、努力だけではどうにもならない、でも、
【Review】歌を見つめる映画のまなざしに射すひかり 『ひかりの歌』 text 菊井崇史
日常ということばがおもいおこさせる光景や、そこに寄り添う人がいること、たとえば、アパート近辺の公園のベンチや、勤務先から帰宅する夜の街路、コンビニの駐車場の角、行きつけの食堂で、ひとり、ふたり、あるいは幾人で今日をうつろ