Author Archives: neoneoweb2017

【Interview】ひとりの声に耳を澄ませた、その先に見えたもの―『人間爆弾「桜花」 特攻を命じた兵士の遺言』澤田正道監督インタビュー text 若林良

(C)Comme des Cinemas シアター・イメージフォーラムにて、「特攻」を題材にした一本の映画が公開されている。フランスを拠点として、長年数多くの映画のプロデュースに携わってきた澤田正道監督の満を持してのデビ

【連載】「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」第20回

誰もが知る「歌謡曲の女王」は1970年代、逆境にあった。バッシングのさなかに発売された〈ニッポン対ひばり〉の音楽ドキュメント。  段ボールの中から出てきた、大当たり盤 廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメ

【News】9/24(土)開催!ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー at ポレポレ坐 Vol.Ⅱ

今よみがえる、昭和のドキュメンタリー・レコード! 廃盤アナログを聴く会 ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー atポレポレ坐 Vol.Ⅱ 9月24日(土)19時より(18時30分開場)東中野 space&cafeポレポ

【Review】「在日」問題を照射する近代野球という鏡―『海峡を越えた野球少年』 text 大内啓輔

先日までのリオデジャネイロ・オリンピックに関して、連日、日本人選手のメダル獲得が報じられるなか、日本の獲得したメダルの数が過去最高となったということが、否がおうにも耳に飛び込んできたはずだ。これらの過熱化する報道の仕方を

【連載】ドキュメンタリストの眼⑭  ベン・ラッセル監督インタビュー text 金子遊

ベン・ラッセルは1976年生まれのアメリカの映像作家である。ファウンド・フッテージやインスタレーションなどの実験的な映像の作風から、近年は16ミリフィルムで撮影した民族誌的なアプローチのドキュメンタリー作品まで発表してい

【News】8/27〜東京 9/3〜大阪 好評につきアンコール上映!映画『さとにきたらええやん』

6/11(土)に公開され、好評につき延長含む5 週間の上映となった映画『さとにきたらええやん』。映画の舞台となった地元・大阪をはじめ、引き続き全国の劇場でも公開され話題を呼んでいますが、東京・ポレポレ東中野では、駆け込み

【Review】―待ちつづけた昭和の侍—日比遊一『健さん』text辻 秋之

高倉健映画の世代ではないが、このドキュメンタリー映画に出逢えたこともなにかのご縁。この文章では、あえて「健さん」と呼ばせてもらいます。 ドキュメンタリー映画『健さん』は日本の名優・高倉健にゆかりのある方達(監督、俳優、ス

【News】8/26(金)~28(日)開催! 第9回シューレ大学国際映画祭「生きたいように生きる」

原一男監督『MINAMATA NOW! 特別編集版』デモクラティック教育をめぐるドキュメンタリー『FREISTUNDE -一日中何もしない-』などこの夏、ここでしか見られない作品が目白押し! シューレ大学は、「自分は何者

【News】2016年10月31日まで作品募集!第4回グリーンイメージ国際環境映像祭

 作品募集!第4回グリーンイメージ国際環境映像祭Call for Entries! The 4th GREEN IMAGE FILM FESTIVAL  【締切:2016年10月31日(月)】http://green-i

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第34話 text 中野理惠

祖父母の経営していた保育園の保母さんたちと(1953年) 前列左から 祖父 姉 筆者(3歳半)保母さん 後列左から 母 間の四人は保母さん 右の和服は祖母 開拓者(フロンティア)たちの肖像中野理惠 すきな映画を仕事にして

【Review】私たちの“セルフ”ドキュメンタリー 岡本まな監督『ディスタンス』text 高橋雄太

およそ800km。私が暮らしている東京と、故郷である札幌近郊との距離である。私の家族は実家に暮らす両親と祖母、実家を出ている兄だ。いきなり筆者自身の話から本稿を始めた理由は二つある。一つは、映画『ディスタンス』と私とは背

【News】8/24(水)ー27(土)『チリの闘い』公開記念  パトリシオ・グスマン監督特集@アテネフランセ文化センター

9月からの渋谷のユーロスペースでの『チリの闘い』公開を記念し、パトリシオ・グスマンが監督した3つのドキュメンタリー作品の上映、そして『チリの闘い』の特別先行上映と、トークを行います。 ※9/10公開『チリの闘い』 公式サ

【連載】「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」第19回『ランウェイ33R』

今年で開港85年の羽田空港。35年前、50周年を記念するLPが作られていた。今はなき滑走路「33R」が主人公のドキュメント。 飛行機ではなく空港メインの、珍しい一枚 廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメン

【Review】素顔のままで(遠藤ミチロウ監督『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』論) text 鈴木並木

記憶違いだったらスミマセン、とまず最初に謝ってから始めますけど、たしか『オートバイ少女』の公開の際だったか、あがた森魚監督が(もちろん)やや自嘲気味に「異業種監督の中でもミュージシャンはロクな作品を撮らないと言われており

【Review】人が山を下りることの、至上の幸福『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』 text 荒井南

大手企業や在韓アメリカ大使館、地方警察庁が立ち並ぶ、ソウルの目抜き通り光化門広場からすぐそこに、標高836メートルの北漢山が見える。韓国は国土の70パーセントが山岳地帯と、その割合は日本とさほど変わらないのだが、こうした

【News】10/31まで「映画評論大賞2016」原稿募集! neoneoは未来の映画批評の担い手を応援します!

neoneoは未来の映画批評の担い手を応援します! 「映画評論大賞2016」原稿募集! neoneoでは、映画評論・批評の書き手を発掘して、執筆の場を提供し、本格派を育成します! 【応募要項】 □原稿 映画に関する日本語

【News】8/2−6開催 現代ヨーロッパ映画(1)-移民・難民・越境・辺境・マイノリティ―@アテネ・フランセ文化センター

アブデラティフ・ケシシュ監督『クスクス粒の秘密』 現代ヨーロッパ映画(1)-移民・難民・越境・辺境・マイノリティ―2016年8月2日(火)-8月6日(土)(5日間) 会場:アテネ・フランセ文化センター 混迷の時代に生きる

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第32話,第33話 text 中野理惠

2歳のときの筆者(左、1952年11月) 開拓者(フロンティア)たちの肖像中野理惠 すきな映画を仕事にして  <前回 第30,31話はこちら> 第32話 1999年の仕事①「だっせえ」と言われたタイトル  「だっせえ」に

【News】7/17・18 第5回うらやすドキュメンタリー映画祭 日本の夏、浦安の夏。連休は浦安でドキュメンタリーを見よう!

いよいよ今年の映画祭「第5回うらやすドキュメンタリー映画祭」が7月17日(日)~18日(月祝)に開催されます!今年も昨年同様、大ホールで2日間、厳選した8作品を上映します。上映後の監督トークや、シンポジウムなど盛りだくさ

【Interview】 土に生きる夫婦の「日々」を積み重ねて 『ふたりの桃源郷』佐々木聰監督インタビュー

現在ポレポレ東中野で公開中の『ふたりの桃源郷』は、山口県岩国市美和町の山奥で自給自足的な生活を送る老夫婦・田中寅夫さん、フサコさんと、その家族の姿を足掛け25年に渡り追い続けたドキュメンタリーだ。老いてなお山で暮らし続け

【Review】歴史受け止め、アイデンティティ取り戻す営為『シアター・プノンペン』text 小林蓮実

©2014 HANUMAN CO. LTD/パンドラ配給 それぞれの人生から見つめる、歴史や社会の「真実」 映画に限らず、社会派の作品では、主張のみを強調するものも少なくないかもしれない。だが実際、そこに生きるのは1人ひ

【News】7/9−22 監督30周年!ジャン・ユンカーマン監督特集@ポレポレ東中野 7/30〜大阪シアターセブンでも

ジャン・ユンカーマン 映画監督30周年 初の特集上映「アメリカ、日本、沖縄 ―――政治と文化と日常と」 日本の文化や風土を愛し、アメリカ人として自らの責任と向き合い、作品を生み出し続けてきた映画監督ジャン・ユンカーマン。