【Interview】型破りな父 エドモンド・ヒラリーの偉業――『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』 ピーター・ヒラリーさん text 萩野亮

1953年5月、ニュージーランド出身の登山家エドモンド・ヒラリー卿が、テンジン・ノルゲイとエベレスト初登頂を遂げた。映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』は、俳優による再現映像や貴重な証言の数かずによ

【ワールドワイドNOW★ラテンアメリカ特別編①】ブラジルのインディペンデント・ドキュメンタリー集団を訪ねて text 松林要樹(映画監督) 

LENTE VIVA FILMSのメンバー左:グエルハム(ディレクター・プロデューサー)中央:マウリシオ(ディレクター)右:マルセイロ(プロデューサー) ブラジルにも「空族」がいた!『祭の馬』の松林要樹が見た ブラジルド

【Review】ワン・ビン定食/停滞の作家の現在地――『収容病棟』 text 舩橋淳

映画は時間の芸術、つまり時間を自由自在に操作し、それを引き延ばしたり、短縮したりする芸術表象である、と言われる。それは例えば夢に喩えられたり、またテオ・アンゲロプロスやダニエル・シュミットのように軽々と時空を超えて、異な

【ゲスト連載】Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論 #04「Mothers(1)/Isotopia/イゾトピックな白壁の裏」 image/text 佐々木友輔

  Camera-Eye Myth : Episode. 4 Mothers(1) / Isotopia 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈 ― 郊

【News】上映イベント多数!大宮浩一監督『石川文洋を旅する』

©大宮映像製作所 沖縄、ベトナム、そして沖縄—。青年は、いかにして戦場カメラマン“石川文洋”になったのか?ベトナムで従軍取材を始めて50年の節目『ただいま それぞれの居場所』の大宮浩一監督が映画化! 【公式サイトより】

【Interview】小川プロの映画にはじめて“映像のアジア”を見た! 石坂健治さん(東京国際映画祭アジア部門ディレクター/日本映画大学教授)インタビュー

東京国際映画祭アジア部門ディレクターに聞く!今観るから面白い!小川プロ特集2014年のツボ 6月21日(土)から『小川プロダクション全作品特集上映』が渋谷・ユーロスペースで開催される。解散から20年、今なお繰り返し特集上

【Review】進化系・演劇――鵺的第8回公演『毒婦二景』 text 夏目深雪

鵺的の新作である『毒婦二景』は、「阿部定」をモチーフとした長編『定や、定』と『昭和十一年五月十八日の犯罪』2編の同時上演で成り立っている。『定や、定』では岡田あがさ、『昭和十一年…』ではハマカワフミエが阿部定を演じる。と

【NEWS&プレゼント】7/9(水)開催!『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』一般試写会 5組10名様をご招待!

映画監督の娘(=関口監督)が認知症の母と暮らしを赤裸々に描き、日本中の介護当事者に元気と笑顔を届けた『毎日がアルツハイマー』の続編『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』(通称『毎アル2』)が完成致しました

【Review】AVを利用しつつ映画やTVを超える広い世界 ~『劇場版テレクラキャノンボール2013』~ text 佐藤健人

「ヤルかヤラナイかの人生なら、俺はヤル人生を選ぶ」話題沸騰のセックスバトルドキュメント 熱烈ファンが押す太鼓判!   「テレクラキャノンボール」とは 2月に6日間だけ劇場公開された『劇場版テレクラキャノンボール

【News】1/16(金)15:00〜再放送 NHK-BSプレミアム 極私的ドキュメント にっぽんリアル『僕が子作りできない訳』

ディレクターより                                        松倉大夏 ずっと、両親について描きたいと考えてきました。離婚した両親は現代美術の作家で、僕は物心ついた時から、不思議な生活環

【News】6/14(土)開催★シンポジウム「紛争と女性~戦時下の性暴力をなくすために~」 青山学院大学にて

紛争は多くの命を奪い、人びとに深い傷を負わせます。とりわけ女性や少女たちは組織的な強かん、性的虐待など、「性」という暴力の対象となっています。人としての尊厳を踏みにじられた女性たちの痛みは計り知れません。しかし多くの人が

【News】関連作も含め全作品を上映!6/21(土)−7/11(金) 小川プロダクション全作品特集上映@ユーロスペース

 ドキュメンタリー映画史にそびえ立つ巨大な山脈・小川プロダクション 関連作品も含め全作品を上映&豪華ゲストによるトークショー! 伝説的映画作家・小川紳介と小川プロによる作品のほとんどは、DVDにもなっていないし、観たくて

【News】7/9(水)-10(木)公演★ダンス×音楽×映像がクロスするダンス群像劇――ダンスマルシェVOL.7『雅愛流図(ガールズ)』

ダンス×音楽×映像――様々なアートがクロスするダンスパフォーマンス! 大手広告代理店で働く女性たちの本性が見え隠れするダンス群像劇! 2010年の立ち揚げ以来、7回目のダンスパフォーマンスとなったダンサー池上直子が主宰す

【Review】私生活を芸術にすることについて――生誕100年トーベ・ヤンソンの映画3部作によせて text 藤田修平

フィンランドという国の名前を聞いて、ムーミンを真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれない。それだけ日本ではムーミンの人気は高いのだが、それは誰もが知るように1969年にトーベ・ヤンソンの(イラスト入り)童話を原作としたアニ

【News】6/28(土)公開★鉄格子のなかの中国、存在を否定された者たちの届かぬ叫びを聴け――王兵監督最新作『収容病棟』

誰も真似できない唯一無二のカメラ=“ワン・ビンの距離”が、またしても新たな傑作を生み出した。 精神病患者が1億人を超えたと言われて久しい中国。その精神病院で撮影された初めての国際的ドキュメンタリー。 しかし、“初めて見る

【Review】この一抹の違和感はどこから来るのか──佐々木俊尚著『簡単、なのに美味い! 家めしこそ、最高のごちそうである。』 text 三浦哲哉

|うまいにはちがいないのだろうけれど 手にとって読み始めれば、実践に裏打ちされた、リアルな料理書だということがわかる。現代日本社会について書かれた著者の本は読んでおり、どれも役に立つものだということを知っていたので、はじ

【News】6/3(火)-21(土)開催★Marie Docher写真展 『The island without a shore』 Gallery 916にて

雲は流れ、光は闇と溶け合い、空と海の表情は刻一刻と移ろいゆく。自然の静かなる気配に呼応するように変化する身体の感覚を、写真へと表出させたシリーズ「The island without a shore 」。 写真家初の個展

【News】9/8(月)-21(金)下高井戸シネマでアンコール上映★「旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界」

ミュージックビデオの革命的鬼才好評につき、レイトショーにて再上映! 音楽を巡る世界旅行― ロックスターからコーカサスの山村に人知れず存在する合唱団まで、様々なジャンルの音楽と歌声。そして、土地の匂いや風、街に暮らす人々の

【Review】“人間”こそが持つおかしみ――ウディ・アレン監督『ブルージャスミン』 text 若林良

本作を観ながら、溝口健二の『祗園の姉妹』(1936)が私の脳裏をよぎった。義理人情に従順な姉と、封建的社会に批判的な妹。2人の対立を通して、男性本位で動く社会への批判が鋭く描かれる。山田五十鈴を中心とした役者の好演も相ま

【News】いよいよ6/27(金)-29(日)開催★第17回ゆふいん文化・記録映画祭 ことしの見どころを一挙紹介!!

   (デザイン: 豚星 なつみ) 今年で第17回目を迎える「ゆふいん文化・記録映画祭」。西のノンフィクション系映画祭の雄として、多様な記録映画(ドキュメンタリー映画)・PR映画に加え、今年は金井勝監督の実験映画もライン

【連載】ワカキコースケのDIG! 聴くメンタリー 第3回『~砂漠のレコード~サラート(祈り)』

けっこう強引に演出した、耳で聞く幻想(幻聴)の旅 今回はこんなレコード。〈レコード界初のアラブ・現地取材に成功!〉と帯で銘打つ、1979年のLP。 みなさんは、アラブを旅したことがありますか? 広大な砂漠に足を踏み入れ、

【Interview】現代中国に渦巻く矛盾、人間の内なる暴力を問う――『罪の手ざわり』ジャ・ジャンクー監督 text 萩野亮

第66回カンヌ国際映画祭脚本賞を受けたジャ・ジャンクー監督の新作『罪の手ざわり』が、2014年5月31日より渋谷Bunkamura ル・シネマにて公開されている(他全国順次)。登録者がじつに5億人ともいわれている微博(ウ