【連載】原一男の「CINEMA塾」傑作選〜 テレビ・ドキュメンタリーの青春①〜 原一男×村木良彦×芹沢俊介

私が今日、作り手としてあるのは、多くの先達の作品を貪るように観て、真綿が水を吸い込むように、そのエッセンスを学んだことが大きいと思っているが、映画だけではなくテレビの作品もまた刺激的なテキストであった。ドキュメンタリーに

【列島通信★大阪発】10回目を迎えた大阪アジアン映画祭 text 江利川 憲

今年(2015年)の3月6日から15日まで、第10回大阪アジアン映画祭が開催された。その第1回は「韓国エンタテインメント映画祭2005 in 大阪」として開催され、翌年から対象地域を広げて「大阪アジアン映画祭」の名称が使

【Book Review】歴史を変えた1冊~『放射線を浴びたX年後』の2人の英雄~ text 神崎晃

「放射線」という言葉から、私たちは何を連想するだろう。4年前の東京電力福島第一原子力発電所事故だろうか。 大きな揺れと津波の後に起こった人災。燃え上がる赤い炎と、毎日報道される放射線量。錯綜する情報。ネットで行われる論議

【News】4/28(火)ESPACE BIBLIO文明講座『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』日本最終上映会

『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』 日本最終上映が決定! 上映後にゲスト:鎌仲ひとみさんのトークイベントも開催します!! 原発の燃料”ウラン”について製作された映画は、この映画ただひとつのみ。 ぜひ、お見

【News】4/26(日)米子で『劇場版 テレクラキャノンボール2013』『劇場版 BiSキャノンボール2014』を一挙上映!カンパニー松尾監督トークも実施!!

昨年2月、渋谷の小さな映画館で1週間のレイトショーのみの予定が口コミで全国へ飛び火し、ついに1万人を動員するまでになった『劇場版 テレクラキャノンボール2013』。アイドル史上最もヘンテコな解散ドキュメント『劇場版 Bi

【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第9回『栄光への爆走〈1966年仏ル・マン24時間レース〉』

子どもの頃、モーター文化は妙に身近にあった  廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」。2ヶ月振りに連載再開となります。よろしくお願いいたします。さて、今回の聴

【News】4/21開催★『抱擁』公開記念試写会&シンポジウム「東京で一人で老後を送るための介護、法律、終活」 青山学院大学にて

高齢化社会日本の選択 東京で一人で老後を送るためには? 2015年、65歳以上の高齢者が、総人口の 4人に1人(内閣府「高齢社会白書」平成26年版)という超高齢社会に突入した日本。 高度経済成長期を支えた団塊の世代もいよ

【News】4/25[土]公開★母の心の闇と愛を息子が撮った4年間 幸せな〈老い〉とは?――坂口香津美監督作品『抱擁』

老いを幸せに生き抜く一つの答がここにはある  2014年の東京国際映画祭で「力強い作品。胸を締め付けられるような悲しい場面もあるが、驚くほどユーモアにあふれている」(Nippon.com)など、衝撃のあとに押し寄せる深い

【Interview】映画だからこそ、「物語」を伝えられる―『皆殺しのバラッド』シャウル・シュワルツ監督インタビュー text若林良

シアター・イメージフォーラムほかで現在公開中の『皆殺しのバラッド』は、メキシコの「麻薬戦争」を扱ったドキュメンタリー作品だ。2006年12月、メキシコ政府が麻薬産業の撲滅のため、密売人たちに宣戦布告をおこなったところから

【Interview】福島の避難指示区域にひとり暮らす男を追った『ナオトひとりっきり Alone in Fukushima』 中村真夕監督インタビュー

福島第一原発から12キロの福島県富岡町。現在も「避難解除指示準備区域」に指定され、夜間は人の立ち入れない無人の町にひとり残り、ダチョウや牛、猪豚や犬猫と暮らし続ける男がいる。松村直登さん、55歳。『ナオトひとりっきり』は

【News】4/18(土) アテネ・フランセ文化センターにて開催 大津幸四郎追悼ー上映とシンポジウム

日本のドキュメンタリー映画を支えてきた名キャメラマン大津幸四郎が昨年11月28日に世を去った。岩波映画製作所を離れた後、フリーランスの撮影者として、学生運動、三里塚、水俣、原発をはじめ戦後日本が抱える大きなテーマに一貫し

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第7話 text 中野理惠

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして〜 <前回(第6話)はこちら> 第7話 田中美津の『いのちの女たちへ―とり乱しウーマン・リブ論』 前回の最終章の流れで、詩集ではないが、一冊だけ触れておき

【Book Review】帝国の境界を解体する、風景への眼差し―金子遊 著『辺境のフォークロア』 text 野澤光

本書は、日清戦争後から二次大戦末期にかけて、日本の辺境を旅した、20名以上にわたる民俗学者や文学者たちの足跡を辿り直したものである。その「辺境」には、琉球、小笠原諸島をはじめとして、かつて大東亜共栄圏の一部であったサハリ

【News】4/25[土]開催★『季節の記憶(仮)』夏篇+『An Elephant’s Tail ―ゾウノシッポ』上映とトーク 吉祥寺「百年」にて

奇跡のようなもの、とどめられないものをめぐって 2014年、都内でひっそりと上映された只石博紀『季節の記憶(仮)』は、全キャストがカメラマン、ノーファインダー(カメラを覗いて撮影することの禁止)、30分ノーカットという異

【Review】ランズマンとワイズマンの共通点〜『SHOAH』『ソビブル、1943年10月14日午後4時』『不正義の果て』連続上映に寄せて〜text 山石幸雄

2月に渋谷のシアター・イメージフォーラムで行われたクロード・ランズマンの連続上映は快挙であった。 長らく見ることができなかった『SHOAH(ショア)』の再上映をはじめ、これまで日本未公開の『ソビブル、1943年10月14

【News】5/2-6 神戸映画資料館で「三里塚特集」。『三里塚に生きる』から小川プロ・福田克彦の名作まで

『三里塚に生きる』から小川プロ・福田克彦の名作まで神戸映画資料館で「三里塚特集」2015年5月2日(土)〜6日(水・祝) 土本典昭や小川紳介など日本のドキュメンタリー映画を支えた名キャメラマン、大津幸四郎氏が昨年11月に

【News】4/11-19広島で開催 浅見俊哉「呼吸する影ーShadow of Bombed Treesー」 被爆樹木の影を直接感光紙で写し撮ったフォトグラムの作品展

昨年東京・ニコンサロンで開催された好評の写真展が、広島でも開催!『呼吸する影ー被爆樹木のフォトグラムー』 浅見俊哉作品展 本展覧会は、ヒロシマにある「被爆樹木(Bombed tree)」を、太陽を光源として、直接感光紙に

【Report】SFのアクチュアリティー/タルコフスキーの諸作品をベースにした演劇作品『 石のような水』<作:松田正隆(マレビトの会)/演出:松井周(サンプル)> text 太田信吾

———人は過去を思い出すと、より善良になる (『ストーカー』アンドレイ・タルコフスキー監督) 余りにも示唆に富んだ台詞だ。タルコフスキーが1979年に発表した映画「ストーカー」は複雑な世界を複雑なままに、矛盾を矛盾のまま

【Interview】『繩文号とパクール号の航海』 水本博之監督インタビュー

「グレートジャーニー」で知られる探検家・関野吉晴は、2004年から「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」と名付けた、日本列島にやってきた古代人の足跡の追体験行をスタートさせた。北方ルート、南方ルートに続いて2

【News】連続講演「映画批評をめぐる冒険」5月開催・予約受付スタート

「5月の3日間」ジョン・フランケンハイマーの映画のタイトルみたい……。すぐそんな連想をしてしまう人には、うってつけ。これから、そんな連想をできてしまう猛者になりたい人にはさらに興味深いイベントが開催されます。蔵前のイベン

【Review/Interview】ヘイトスピーチに対抗する人たちを扱ったドキュメンタリー『レイシスト・カウンター』わたなべりんたろう監督 text 名久井梨香

流行語大賞にノミネートもされた「ヘイトスピーチ」。社会問題に疎い若者でも、新大久保辺りで行われているぐらいは知っているだろう。しかしどれだけの人が、ヘイトスピーチの実態を理解しているだろうか。 2013年2月、ヘイトスピ

【News】4/17-25『優れたドキュメンタリーを観る会 vol.31』@下高井戸シネマ

優れたドキュメンタリー映画を観る会 vol.31“来し方、行く末”1999年4月からスタートした「優れたドキュメンタリー映画を観る会」は、今年も下高井戸シネマと日大文理学部をはじめ、沢山の地域の団