【追悼 大津幸四郎さん】 巨大な映画人、大津幸四郎さんを悼む text 伏屋博雄

 巨大な映画人、大津幸四郎さんを悼む伏屋博雄(neoneo編集室 元小川プロプロデューサー) 2014年11月28日未明、大津幸四郎さんが肺がんで亡くなった。享年80歳。今年の4月にアテネフランセ文化センターで行われた『

【連載】documentary(s) ドキュメンタリーの複数形 #02「存在と類似――『美味しんぼ』「福島の真実」編を読む」 text 萩野亮

連載再開にあたって 2014年5月から開始したこの連載は、月に一度のペースで発表する予定でいましたが、筆者の健康状態から、半年のながいお休みをいただくことになってしまいました。読者のかたがた、および本誌編集部にふかくおわ

【鼎談】『わたしたちに許された特別な時間の終わり』傑作トーク選 text 太田信吾×若木康輔×金子遊

11月29日から横浜シネマ・ジャック&ベティでの公開がひかえる太田信吾監督のドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』。8月のポレポレ東中野における東京公開では、多彩なトークゲストが来場したが、そのな

【News】すべては川の自由のために 常識を覆した「ダムバスター」たちの挑戦――『ダムネーション』

破壊すべきダムがあるかぎり“ダムバスター”は挑戦し続ける アメリカ全土につくられた7万5千基のダム。それらの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させ、それにもかかわらず期待される発電・灌漑・洪水防止のいずれにおいても低い価値し

【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第7回『梵鐘』

  出落ちかと思いきや。これはかなりの本格盤   廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」の時間がやってまいりました。DJはワカキコースケ。今回もみなさんと、し

【News】12月2日(火)、6日(土)開催★武蔵野美術大学イメージライブラリー映像講座「震災の後に 311 × トーキョードリフター」 安岡卓治・松江哲明両監督の対談も

「3.11」に、ドキュメンタリー作家はどのように向き合ったのか 「震災をその目で確認する」ために、作家・映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人が東日本大震災

【News】11/29(土)開催!YIDFF「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」「開設記念上映&シンポジウム 100年後、映画は震災のなにを残し、伝えられるのか?

認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭ではこの秋、東日本大震災についての記録映画を蒐集・保存し、その情報を世界に向け発信する「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」を設立致しました。その開設を記念し、東北芸術

【連載】原一男のCINEMA塾’95 ③ 深作欣二×原一男×小林佐智子×荻野目慶子×金久美子「エロス篇」  

原一男監督が1995年、山口県萩市で立ち上げた「CINEMA塾」。第1回目のゲストは故・深作欣二監督。「ヴァイオレス篇」「虚構篇」と続いた連続対談の3日目は「エロス篇」だ。『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(監督:深作欣二、94)

【News】神秘のアーティスト・内藤礼の存在と作品に迫った映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』クラウドファンディング実施中!

神秘のアーティスト・内藤礼の存在と作品に迫ったドキュメンタリー映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』クラウドファンディング実施中!https://motion-gallery.net/projects/aekanaru

【News】合衆国の巨匠フレデリック・ワイズマン監督最新作『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』新年1月より全国順次公開

私たちはいま、美の中枢にいる―― 英国が誇る「名画の宝庫」ナショナル・ギャラリー。所蔵作品は2,300点余りと決して多くはない。建物や設備もパリのルーヴルやニューヨークのメトロポリタンに比べれば、明らかに小規模だが、ナシ

【News】11/23(日)『わたしたちに許された特別な時間の終わり』 山形国際ドキュメンタリー映画祭上映バージョンを上映 @TAMA CINEMA FORUM

11月23日(日)に東京・ベルブ永山(永山公民館)ベルブホールにて、『わたしたちに許された特別な時間の終わり』山形国際ドキュメンタリー映画祭バージョンの上映をおこないます。山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013アジア千

【Interview】“人生の時間”を撮るということ——『三里塚に生きる』(大津幸四郎・代島治彦監督)代島治彦監督インタビュー

『三里塚に生きる』(大津幸四郎・代島治彦監督)は、かつて激しい空港建設反対闘争が行われた(今も続いている)成田空港の周辺・三里塚に生きる人々の“今”を描いた映画だ。映画は三里塚に生まれ、四十数年前の激しい闘争で中心的な役

【Interview】農家の人々の気持ちに寄り添える映画作りを目指して——『天に栄える村』原村政樹監督インタビュー 

劇場公開から1年。福島を描いた1本の映画が話題を呼び、現在も全国各地で上映が行われている。原村政樹監督の『天に栄える村』だ。映画の舞台となる福島県天栄村は“里山の風景”がひろがる人口6000人ほどの小さな村だ。村人たちは

【特別寄稿】現代映画と「情報風土」――佐々木友輔『土瀝青 Asphalt』小論 text 渡邉大輔

映像作家・佐々木友輔さんの新作映画『土瀝青 Asphalt』(2013)をめぐる対談・論考集『土瀝青 場所が揺らす映画』が、11月1日、トポフィルより刊行されました。11月22日(土)には、刊行を記念して、石川初氏と沢山

【ゲスト連載】Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論 #09「Brothers(2) / Oblivion/郊外的風景の次の百年に向けて」 image/text 佐々木友輔

Camera-Eye Myth : Episode. 9 Brothers(2) / Oblivion 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈 ― 郊外

【News】11/30(日)開催『天に栄える村』&『ある精肉店のはなし』がコラボ! 「いのちをつなぐmini映画祭in 天栄村」

11/30(日)「いのちをつなぐmini映画祭in 天栄村」開催!東日本大震災、原発事故という災禍を受けてなお、食の安全を追求しつづける生産者を追ったドキュメンタリー映画『天に栄える村』。この作品の現場である福島県天栄村

【リレー連載】ワールドワイドNOW★中国発 インディペンデント映画祭全滅の中国、それでも上映は続く text 中山大樹

この原稿を書いている現在、北京ではAPECが開かれている最中である。開催期間中、PM2.5を減らすために交通規制をし、工場の操業を停止させ、治安維持のために大量の人員を動員して警戒している。と同時に、公安のブラックリスト

【Review/Report 】『北朝鮮・素顔の人々』&『金日成のパレード』、そして素顔の北朝鮮 text 小林蓮実

「北朝鮮住民が命がけで撮影したドキュメンタリー」子どもたちの哀切な歌声に何かを感じたら…… 「2000年代中盤、北朝鮮住民が命がけで撮影した映像をもとに制作されたドキュメンタリー」。これが、『北朝鮮・素顔の人々』のキャッ

【News】11/25(火) 映画「ミタケオヤシン」 公開直前!先行プレミア試写会 in ダーウィンルーム ご招待プレゼント

ドキュメンタリー映画「ミタケオヤシン」公開直前!先行プレミア試写会 in ダーウィンルーム 若き現代美術家・加藤翼が、居留地に生きるネイティブ・アメリカンに出会い、アート活動を“引き興す” 過程に密着した、現代アートがア

【Review】方舟と郷愁をめぐって――舩橋淳監督『フタバから遠く離れて 第二部』 text 村松泰聖

閉鎖される避難所 埼玉県加須市、旧騎西高校の校舎がスクリーンに映し出される。 第一部と変わらない避難所の光景、見知った中庭や美術室がそこにあるという事実に私たちは懐かしさを覚えるはずだ。しかし一時は1400人あまりの双葉

【News】大学生による平和を願った映像祭「Theater of PEACE 2nd」【2014.11.14(金),15(土)】

知ってほしい 想いを馳せてほしい ただそう願って 携帯を見れば、タイムラインに溢れる投稿とつぶやき、年中放映され続ける報道番組や、毎日読まれ 積まれていく新聞。今、世界中の情報は刻一刻と増え、僕たちは簡単に何かを知ること

【Review】『ミンヨン 倍音の法則』「映像詩」を乗り越えた映画的強度の獲得 text 佐野亨

人生における最初の映像体験がTV番組であるというひとは、もしかすると今後減っていくのかもしれない。インターネット、スマートフォン、タブレット……これらの情報機器が完全に社会のコミュニティツールとして浸透した現在では、自分