【ゲスト連載】Camera-Eye Myth / 郊外映画の風景論 #01「Authors/Memory/郊外という立場なき場所をめぐって」 image/text 佐々木友輔
すでになく、いまだない場所――立場なき「郊外」とその風景の神話をときほぐす、来たるべき映像作家・佐々木友輔が思考=試行する「映画による場所論」/「場所による映画論」 「neoneo web」リニューアル記念企画第一弾とし
【Report】ドキュメンタリー労働組合による台湾・ひまわり学生運動の撮影活動に寄せて text 林木材 (翻訳:都留俊太郎)
(Photo from flyingV.cc) 2014年3月18日、中台間の貿易の自由化を大幅に拡大するサービス貿易協定の審議が打ち切られたことに抗議した台湾の学生たちは、(日本の国会にあたる)立法院を占拠した。マス
【Interview】 作品選びは、主婦同士の会話から〜『優れたドキュメンタリー映画を観る会』代表 飯田光代さん
新宿から京王線で10分ほどの「下高井戸」。駅のすぐそばにある名画座「下高井戸シネマ」で、毎年この時期(4月下旬の一週間)行われるドキュメンタリーの上映会。それが『優れたドキュメンタリーを観る会』だ。今年で15年目、のべ3
【Review】「ボブ」としてのキャパが見たもの――『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』展 text 影山虎徹
報道写真とは、戦場や災害被災地など、「現場」にいない人間にそこで起きていることを伝えるジャーナリズムの役割を一般に担う。その役割には、即興性が必要であり、いわゆるタイムリーな時期を過ぎると、ほとんどの報道写真は価値を失っ
【Preview】アニメーションとドキュメンタリーが交わる??――〈GEORAMA 2014〉開催!! text 岩崎孝正
「本誌neoneo02号、03号に連載されている土居伸彰氏のコラム『アニメーションとドキュメンタリーが交わるとき』を参考に、『GEORAMA 2014』の紹介記事を書いてください」と編集部の萩野さんから電話があった。アニ
【Report】行為と演技、虐殺の〈アクト〉をめぐって――世紀の問題作『アクト・オブ・キリング』 text 植山英美
本年度米アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート、ベルリン国際映画祭観客賞など、全世界60以上の映画賞を受賞したドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』の上映、記者会見が、3月20日 都内・日本外国特派員協会
【Review】 〈グロテスク〉から遠く離れて――『アクト・オブ・キリング』 text 井上二郎
|初見と困惑 『殺人という行為』が2013年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で公開され、賛否両論を含めて、大きな反響をもたらしたことは記憶に新しい。本作はこの4月、『アクト・オブ・キリング』というタイトルで渋谷・イメージ
【Interview】ドキュメンタリーだから、届けたいーー第3回うらやすドキュメンタリー映画祭 中山和郎さん
今日から3日間「第3回うらやすドキュメンタリー映画祭」が開催される。ディズニーランドのお膝元・千葉県浦安市で開催されるこの映画祭は、どちらかといえば「社会派」と目される、硬派な作品のセレクションが特徴でもある。主催の中山
【Interview】なぜ、いま“芝居”なのか――『イヌミチ』 万田邦敏監督インタビュー text 小岩貴寛
『UNLOVED』『接吻』などで知られる万田邦敏の新作『イヌミチ』が3月22日(土)よりユーロスペースにてレイトショー公開される(以下全国順次公開)。『接吻』(2008)の制作から7年という時間を経て制作された『イヌミチ
【ドキュメンタリストの眼⑧】ラヴ・ディアス監督インタビュー text 金子遊
国際的にその作品が高い評価を得ているものの、なかなか国内で長編作品を見ることができなかったフィリピンの映画作家ラヴ・ディアスの作品。ドストエフスキーの『罪と罰』に材を得たという、その250分の長尺の映画『北(ノルテ)歴史
【Review】「ローカル/アイドル」ドラマというケミストリー――『あすなろ参上!』に見るアイドルドラマの現在 text 渡邉大輔
『あすなろ参上』より©マッドマガジンレコード・徳間ジャパンコミュニケーションズ 『あすなろ参上!』(2013)は、映画監督・真利子哲也の最新作である。と同時に、愛媛・松山を舞台とするこのアイドル青春ドラマは、ジャンルの別
【Review】「戦争」を語り継ぐために―映画『永遠の0』に寄せて text 若林良
©2013「永遠の0」製作委員会 近年の太平洋戦争を題材にした映画には、少しずつ、しかし確実に増えつつある視点が存在する。それは、戦争の記憶をいかに伝えるか、また現在の人々がそれをどう受け止め、生きていくかという視点であ
【Review】『ドストエフスキーと愛に生きる』翻訳の余白に text 渋谷哲也
『ドストエフスキーと愛に生きる』。ロシア文学のドイツ語翻訳者スヴェトラーナ・ガイヤーという人物を追ったドキュメンタリーだ。翻訳がテーマになった映画の字幕翻訳をするのは初めてである。まるで映画に自分の翻訳を試されているよう
【Review】『北朝鮮強制収容所に生まれて』(マルク・ヴィーゼ監督) text 小林蓮実
『北朝鮮強制収容所に生まれて』より ©Engstfeld Film GmbH/BR/WDR/ARTE 2012 単なる政治批判にとどまらず過酷なリアルを通じ「人間とはいかなる存在か」を描いたドキュメンタリー わたしは
【記録文学論】第9回 須藤洋平『あなたが最期の最期まで生きようと、むき出しで立ち向かったから』text 中里勇太
500mlのペットボトルの重さくらいの 暴力を内包して みな、何かを伝えたがっている ――「現状」 宮城県南三陸町在住の詩人・須藤洋平。2011年3月11日以降、彼が七
【Interview】思い切りアニメーションを浴びたい/浴びせたい――『ワンダー・フル‼』水江未来監督インタビュー text 岩崎孝正
アニメーション作家・水江未来さんは、今回、79分の長編映画『ワンダー・フル!!』(2014)を発表する。手描きにこだわり個人制作をつづけるアニメーション作家が、膨大な時間と枚数のかかる作業を、10数年間続けてきた。今回の
【リレー連載】列島通信★沖縄発/沖縄の3つのミニシアターとプラス1 text 真喜屋 力
首里劇場 沖縄県には3つのミニシアターがある。有名なのは《桜坂劇場》だが、日本最南端の映画館《シネマパニック宮古島》と、由緒ある首里の城下町で、60年間営業を続ける沖縄最古の映画館の《首里劇場》だ。今回はちょっと小ネタ的
【Report】映画評論家・町山智浩が読み解くリアル・フィクション映画『ザ・イースト』公開記念トークショー text 皆川ちか
環境汚染や健康被害をもたらす大企業を標的に、テロ活動を繰り返す環境テロリスト集団<イースト>。元FBI捜査官ジェーンは<イースト>に潜入し、彼らと活動を共にする。<イースト>の過激な思想に最初は反発を覚えていたジェーンだ
【Interview】『ホームレス理事長 ~退学球児再生計画~』阿武野勝彦プロデューサー インタビュー
『ホームレス理事長』より ©東海テレビ放送 『ホームレス理事長 ~退学球児再生計画~』(監督:圡方宏史)。 全国の上映会も含めて4万人を動員した『約束 名張毒ぶどう事件 死刑囚の生涯』(2012/監督:齊藤潤一)に
【Review】「さわる文化」としての映画――ドキュメンタリー映画『渚のふたり』text堤拓哉
横に並んで食卓に着き、食事する二人の男女を映し出すスクリーンに、次のような字幕が二行に渡って表示されています。「チョ・ヨンチャン 視覚障害1級 聴覚障害5級(韓国)」。その右側には、「キム・スンホ チョ・ヨンチャンの妻」
【Preview】2/7上映『アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男』の見どころはココだ!text 萩野亮×若木康輔
いよいよあす2/7(金)から5日間にわたって開催されるドキュメンタリーの冬の祭典、第5回座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル(ZKDF)。毎年テーマを設定して、映画とテレビからセレクトされるユニークなラインナップと多
【特集】発表!わが一押しのドキュメンタリー2013
今年のアンケートの回答には、邦画の劇場公開作が多かった。ロングヒットや話題作に恵まれこともあるが、その根拠としてわりと身近な、日常生活の隣にある問題を扱った作品が多く、見る側が「自分の立ち位置」を問うようなドキュメンタリ