【連載】ワカキコースケのDIG! 聴くメンタリー 第3回『~砂漠のレコード~サラート(祈り)』
けっこう強引に演出した、耳で聞く幻想(幻聴)の旅 今回はこんなレコード。〈レコード界初のアラブ・現地取材に成功!〉と帯で銘打つ、1979年のLP。 みなさんは、アラブを旅したことがありますか? 広大な砂漠に足を踏み入れ、
【Interview】現代中国に渦巻く矛盾、人間の内なる暴力を問う――『罪の手ざわり』ジャ・ジャンクー監督 text 萩野亮
第66回カンヌ国際映画祭脚本賞を受けたジャ・ジャンクー監督の新作『罪の手ざわり』が、2014年5月31日より渋谷Bunkamura ル・シネマにて公開されている(他全国順次)。登録者がじつに5億人ともいわれている微博(ウ
【自作を語る】新作『いなべ』製作記——地域と映画を考える text 深田晃司(監督)
縁無き土地で突如、動き始めた1本の映画 「地域」の固有性からどこまで飛べるか? 『ほとりの朔子』の監督・深田晃司が 撮りながら考えたことその、怒濤の3ヶ月は、一本の電話から始まった。 2013年の1月、まだ正月気分も抜け
【月間Top10】5月の人気記事をおさらい! 月間アクセスランキング★Top10 [2014/5/1-5/31]
『アナと雪の女王』が記録的ヒットで駆け抜けた5月。ドキュメンタリーでは4月より公開中の『アクト・オブ・キリング』や『夢は牛のお医者さん』にくわえ、『A2-B-C』や『おとなのかがく』、『美しいひと』などなどが公開。テレビ
【自作を語る】トークバック(呼応)する映画——ミニシアターの上映・配給をめぐって text 坂上 香
芝居を通して社会に挑戦する、元受刑者やHIV/AIDS陽性女性の群像劇上映でもトークバックを呼び起こせ! ミニシアターでの仕掛けとは? 8年がかりで完成させたドキュメンタリー映画『トークバック 沈黙を破る女たち』が、3月
【リレー連載】列島通信★大阪発「大阪アジアン映画祭」私記 text 江利川憲
毎年3月の恒例行事となった「大阪アジアン映画祭」2005年の第1回から奮闘してきた編集者・江利川憲が悪戦苦闘の日々を振り返る 第1回からかかわってきた「大阪アジアン映画祭」も今年で9回目を迎え、3月に開催された。第1回は
【Review】写真的記憶とは何か――「原始の記憶」を追い求めて/上田義彦「M.Ganges」展 text 影山虎徹
写真家の上田義彦自身が主宰を務めるギャラリー916で「原始の記憶を辿る」ことをテーマにしたMシリーズが展示されている。今回は、インドのガンジス河で撮影された「M.Ganges」がギャラリーの壁を飾る。上田の写真に写される
【ゲスト連載】Camera-Eye Myth / 郊外映画の風景論 #03「Fathers(2) / Illness|郊外/映画のヘテロトピー」 image/text 佐々木友輔
Camera-Eye Myth : Episode.3 Fathers(2)/Illness 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈 ― 郊外映
【Review】…そしてサッカーは続く『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』text 清水 亘
アメリカ領サモアの弱小チームがW杯ブラジル大会予選で初勝利を目指す典型的な“感動の実話” がそれでも熱く観られる理由とは? 『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』はアメリカ領サモアのサッ
【新連載】documentary(s) ドキュメンタリーの複数形 #01「SとOの肖像:佐村河内守と小保方晴子の会見映像を見る」 text 萩野亮
|左、あるいは心臓の搏動を感じる場所 たとえば、「左」ということばを辞書で引いてみる。手もとの新明解国語辞典(第四版)にはこうある。 ひだり【左】⇔右 ①アナログ式時計の文字盤に向かった時に、7時から 11
【連載】ワカキコースケのDIG! 聴くメンタリー 第2回『東宝SF特撮映画予告篇集』
|いくらまでなら出す? 「聴くメンタリー」の適正値段連載2回目はこれだ。『東宝SF特撮映画予告篇集』。怪獣だぞ、ゴジラだぞ。ガオーなんだぞ。 いったんは、1970年代に美人スチュワーデスさんがアラブで録音したサウンドを“
【Interview】福島の“不安”と向き合う――『A2-B-C』イアン・トーマス・アッシュ監督インタビュー
福島で生きる子供たちに、今何が起きているのか——在歴13年、イアン・トーマス・アッシュ監督の見た福島、そして日本 本作のタイトル『A2-B-C』 は、甲状腺検査における、膿ほうやしこりの大きさを表す判定記号のこと。膿ほう
【リレー連載】ワールドワイドNOW★香港・広州発/香港国際映画祭にみる香港人の焦り text 中山大樹
アジア有数の歴史をもつ映画祭にも忍び寄る“中国政府”の影——北京から広州に移り住んだ「中国インディペンデント映画祭」代表による 上映作品見たままレポート! この数年、北京で暮らしていたのだが、北京の環境の悪さに嫌気がさし
【Review】夢なるものの本質性——『夢は牛のお医者さん』 text 皆川ちか
大ヒット上映中!まっすぐに夢を追った少女の 26 年間に密着したドキュメンタリー叶う?叶わない!? 感動の物語から見えてくる、「夢」の意味とは?人間は「物語」を求めずにはいられない。 小説や映画、マンガに音楽、TVドラマ
【Review】現在の映画の「場所」を巡る旅〜『映画はどこにある インディペンデント映画の新しい波』text 小岩貴寛
なぜ「映画はどこにあるのか」を探さなくてはならないのか?映画の居場所を探ることでいまの社会を見つめ直す「探求の書」もしあなたが「インディペンデント映画」や「新しい波」といった言葉の並びから、この本を手に取ることをやめるの
【Review】原発推進のためのコピー&ペースト『パンドラの約束』text 青木ポンチ
話題の“原発推進映画”そのロジックの“核”をライター・青木ポンチが読み解く! 報道にしろドキュメンタリーにしろ、“中立公正”をうたうメディアほどいかがわしいものだ。一つの番組や記事(=コンテンツ)の中で都度両論併記するの
【Review】“ウェルメイド”のその先に―『あなたを抱きしめる日まで』 text 若林良
今年の3月11日、つまり東日本大震災から3年が経過したその前後には、震災を振り返るコメントがSNSでも氾濫を見せていた。内容はさまざまだったが、私が見た中では「まだ何も終わっていない、今後とも継続的な支援が必要だ」といっ
【Interview】 生誕100年★トーベ・ヤンソンの映画3部作/ムーミンからフィンランドの映画事情まで――リーッカ・タンネル監督
2014年2月に渋谷・ユーロスペースにて開催されたトーキョーノーザンライツフェスティバル2014では、ムーミンの原作者トーベ・ヤンソン生誕100年を記念して、トーベに関する8ミリフィルムをもとにした映画3部作のうちの2本
【Interview】なぜ今、セルフドキュメンタリーを探るのか〜newCINEMA塾 原一男監督10,000字インタビュー
「CINEMA塾」は、原一男監督による“映画の私塾”である。1995年以来、山口・東京・大阪など様々な場所とかたちで、映画に関する合宿・講座・ワークショップが断続的に行われてきた。小林聖太郎(『かぞくのひけつ』)、リム・
【新連載】ワカキコースケのDIG! 聴くメンタリー 第1回「ダーリンと和枝」(「平凡」1962年12月号第2付録)
|ちょっと長い前説―レコードがアナログだったころの記憶子どもの頃、家に変なLPがあった。音楽じゃないレコードだ。 たしか、≪激動の日中国交ドキュメント≫のようなタイトルで、ジャケットは、いかめしい顔の老人ふたりが握手して
【Review】赤の〈リアル〉と日々の〈断片〉――「『驚くべきリアル』展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート」&「MOTアニュアル2014フラグメント」 text 成澤智美
現在、東京都立現代美術館(MOT)にて、「驚くべきリアル スペイン、ラテンアメリカの現代アート―MUSACコレクション―」が開催されている。同時に「MOTアニュアル2014フラグメント―未完のはじまり」が開催されており、
【ゲスト連載】Camera-Eye Myth / 郊外映画の風景論 #02 「Fathers(1)/Heterotopia/ふたつの均質な風景」 image/text 佐々木友輔
Camera-Eye Myth : Episode.2 Fathers(1) / Heterotopia 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈