Author Archives: neoneoweb2017

【Review】トランスジェンダーが「普通」になる日のために 『女になる』text 荒井南

『女になる』を観終えた時、以前参加したLGBTs映画の上映イベントで、ある女性との苦い記憶が思い出された。折しも著名な女性の同性カップルが結婚式を挙げたことが話題になっていた頃で、私は性的マイノリティについての明るいニュ

【News】 2017/11 / 9 (木)〜19 (日) ドキュメンタリー作家 羽田澄子 Part 2 開催! @東京国立近代美術館フィルムセンター

京橋映画小劇場 No. 36 ドキュメンタリー作家 羽田澄子 Part 2昨年夏に開催した「京橋映画小劇場 No. 34 ドキュメンタリー作家 羽田澄子」に続き、フィルムセンター では、11 月 9 日(木)より 19

【News】11/3・4開催 第一回ドキュ・メメント映画祭 @品川宿

※クリックで拡大します世界中から流れモノが集い、無数の物語が生まれる2デイズ。ドキュメンタリーと社会を面白くつなぎ直す!登壇フェス『ドキュ・メメント』開発中のドキュメンタリーを、登壇でみせる!11月3-4日に品川宿の街中

【Report】旅するシネマの卵たち〜躍進するカンボジアの若手映像作家たち〜 text 宮崎真子

ダグラス・ソク『ターンレフト・ターンライト』ポスターこの数年、映画やアートの分野で東南アジア、特にカンボジアは国際的にも広く注目を集めている。国内的に見ても映画では独立系、アートではコンテンポラリーの分野で若手中心に自ら

【Review】ネコ側から、世界をみるー『世界ネコ歩き』 text 岡村亜紀子

世界中のニンゲンがネコを愛している。わたしたちはネコにどうしてか惹かれる。それは創作物の多さにも表れ、そして近年はまれにみるネコブームである。世界をまたにかけ活躍する、動物写真家・岩合光昭氏は40年以上ネコを撮りつづけて

【Interview】『鉱 ARAGANE』 小田香監督 ボスニアの鉱山という“未知の異世界”とのコミュニケーション

ちょうど2年前、2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で初上映され、特別賞を受賞した小田香監督の『鉱 ARAGANE』が、いま劇場公開されている。小田監督には、いちど雑誌「neoneo 6号〜ドキュメンタリーの方法〜

【Interview】『ニコトコ島』『石と歌とペタ』 大力拓哉&三浦崇志監督インタビュー  基本的に全部意味は無い 〜唯一無二のオリジナリティで突きつける根源的な問い〜

左から三浦崇志監督 大力拓哉監督2007年のデビュー作『タネ』からコンビを組み、大阪を拠点にして毎年のように作品を発表し続けている大力拓哉と三浦崇志。国内では映画祭以外でほとんど上映されてこなかった彼らの代表作2本、『ニ

【News】山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 インターナショナル・コンペティション出品作品 『Another Year』<映画祭時の題名:『また一年』>  朱声仄(ジュー・ションゾー)監督  国内配給権をサニーフィルムが取得

1989年から隔年で、山形市内で開催されている、アジア初の国際ドキュメンタリー映画祭である、山形国際ドキュメンタリー映画祭が10月5日から10月12日の会期で開催されました。第15回目となる今年は、インターナショナル・コ

【Review】「らしさ」という枠組みから抜けて『ソニータ』  text くりた

突拍子もない話のように聞こえるかも知れないが、私は『ソニータ』を観おわったあとポール・ヴァーホーヴェン監督作品の『エル ELLE』のことを思い出した。ご存じの方も多いのは承知の上で説明すると、『エル ELLE』とはフィリ

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして 第57話 第58話

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして<前回 第55話 第56話 はこちら>第57話 出版とりやめと『娘道成寺 蛇炎の恋』『旅の贈りもの』の反応予想を上回る動員だったからだろう、

【News】10/11(水) 〜全5回開催 映画の教室2017 色彩の探求 @東京国立近代美術館フィルムセンター

映画の教室2017 色彩の探求大好評を博した「映画の教室2017 素材から観る日本アニメーション」に続き、2017年10月からはフィルムの“色”に迫る全5回の「映画の教室2017 色彩の探求」がフィルムセンターで開催され

【寄稿】プリズムを束ねるー『禅と骨』を観てー text 鈴木一誌

『禅と骨』(プロデュース・監督・構成=中村高寛)を観ながら「新たな領域に踏み込んだドキュメンタリーだ」と感じる。が、作品を発表するとは、なんらかのかたちで新たな領域に踏みこもうとするのだから、『禅と骨』では「踏み込み方が

【連載】「ポルトガル、食と映画の旅」第10回 アルガルヴェ、ポルトガルのなかの異郷 text 福間恵子

福間恵子 ポルトガル、食と映画の旅第10回 アルガルヴェ、ポルトガルのなかの異郷<前回 第9回 はこちら>2007年冬、それまで敬遠していた南部アルガルヴェ地方への旅に出た。アルガルヴェは、ポルトガル南部の海に面した地中

【News】10/7・10/8開催!ワカキコースケのDig!聴くメンタリー ~ヤマガタ出張編~ ~Dig ! Documentary Records~

ワカキコースケのDig!聴くメンタリー~ヤマガタ出張編~~Dig ! Documentary Records~音楽以外の「ドキュメンタリー・レコード」をご紹介する好評イベントがヤマガタで出張開催!時事問題、講演、乗り物、

【自作を語る】『デンジャラス・ドックス』 text ガスパール・クエンツ (『渦 UZU』監督)

毎年秋に松山道後で行われる喧嘩祭りの話を初めて聞いたのは、2014年の夏、映画プロデューサー辻本好二氏からだった。日本に「喧嘩祭り」と呼ばれる激しい祭りがあることは知っていたものの、向かい合った二体の大神輿が真正面でぶつ

【Interview】自分の中の「殻」をいかに崩すか――『禅と骨』中村高寛監督インタビュー text 若林良

長編処女作『ヨコハマメリー』で大きな称賛を浴びた、中村高寛監督の新作『禅と骨』が公開されている。前作から実に11年、満を持しての新作は、「ドキュメンタリー」という枠に留まらない、さまざまな野心に満ちた怪作であり、快作であ

【Review】差別のなかで自身の根源的なルーツを切望する少女の過去と現在‐‐『サーミの血』 text大内啓輔

 (c) 2016 NORDISK FILM PRODUCTION  『サーミの血』という題名だけを聞くと、本作が「サーミ人」という固有の民族をめぐる物語であると想起するかもしれない。自身もサーミの血をひくという監督のア

【News】10/15(日)開催! ドキュメンタリーマガジン「neoneo」9号刊行記念 「柳澤壽男・障がい者ドキュメンタリー傑作選」2本立て上映+トーク @UPLINK FACTORY

ドキュメンタリーマガジン「neoneo」9号刊行記念 「柳澤壽男・障がい者ドキュメンタリー傑作選」2本立て上映+トーク2017/10/15(日)  渋谷・アップリンクにて【日時】2017/10/15(日)『ぼくのなかの夜

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして 第55話 第56話

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして第55話 『旅の贈りもの 0:00発』その1<前回 第53話 第54話はこちら>『大阪発0:00』もう少しで完成だったその作品は、『大阪発0:00』と題

【Review】言葉のもつ力 ~『もうろうをいきる』(西原孝至監督)text 大久保渉

「戦争するな!」路上で声を揃えて絶叫する群衆。「どこ見て政治やってんだよ!」声を枯らしながら怒鳴る男性。2015年6月から毎週金曜日に国会議事堂前で安保関連法案に対する抗議活動を開始した学生団体「SEALDs」(シールズ

【News】9/16(土)~22(金) 今年も開催!福島映像祭2017@ポレポレ東中野

福島映像祭2017今年で5回目となる福島映像祭2017の上映作品、イベントが決定しました。開催日程は2016年9月16日(土)~9月22日(金)です。福島にまつわる最新ドキュメンタリーから地元テレビ局のローカルニュースま

【Interview】かつて本気で三里塚に関わった人を訪ねて 『三里塚のイカロス』 代島治彦(監督)×加藤孝信(キャメラマン)

代島治彦監督(左)、加藤孝信キャメラマン(右)かつて本気で三里塚に関わった人を訪ねて『三里塚のイカロス』 代島治彦(監督)×加藤孝信(キャメラマン)インタビュー『三里塚に生きる』から3年。代島治彦監督が、同じ三里塚を舞台