【Interview】『サンタクロースをつかまえて』岩淵弘樹監督・山内大堂プロデューサーWインタビュー text 萩野亮
2012年もいよいよクリスマスシーズン。街角には色とりどりのイルミネーションが、つめたい空気と家路を急ぐ白い息に混じりあう。今年もきっといくつものクリスマス映画が冬休みを飾るでしょうが、そのなかでもneoneoイチオシ
【Review】境界の向こうへ自由に~新しい世代ならではの記録 映画『ニッポンの、みせものやさん』から text 細見葉介
伝統芸能、伝統工芸と同じく、それらに関する記録映画もまた、後継者は不足しているように見える。英映画社や岩波映画製作所も今はなく、私ドキュメンタリーが主流の映画教育現場においては伝統文化や民俗行事を扱った学生作品は異端と言
【Interview】『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』 小谷忠典監督インタビュー text 小林和貴
劇映画出身の小谷忠典監督に出会ったのは、前作『LINE』が公開された2010年のこと。朴訥で、どこか人懐っこい話し方とは裏腹に、作品に宿る凄まじい作家的執念のようなものに戸惑った。しかし、ある時ふと気がついた。「これもド
【Info】12/8(土)9(日)緊急開催*「従軍慰安婦」映画を通して考える
このところの「従軍慰安婦」の問題についての政治家の発言やマスコミ の態度があまりにひどいと思うことが多くて、我慢がなりません。 敢えて名前を挙げれば、橋下徹さんとか取り巻きの維新の会の人たちとか、その他、特にテレビに顔が
【Review】『ドコニモイケナイ』(島田隆一監督) text 吉田孝行
作品を見終えた後に、今まさに一本の「映画」を観たという感覚を覚える作品である。また、ドキュメンタリー映画の中に久し振りに一人の「女優」を観たという感覚を覚える作品でもある。渋谷で出会った一人の少女の過去と現在の物語。かつ
【特集】20年目の『阿賀に生きる』(佐藤真監督)
故・佐藤真監督のデビュー作『阿賀に生きる』(1992)が、ニュープリントで公開される。この『阿賀に生きる』は、日本のドキュメンタリー史を語る上で“マストアイテム”と言って良い。映画のデジタル化が急速に進む中、あえて16m
【info】「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」12/15~21
第2回 現役日藝生による企画 「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」 日藝3年生が企画から作品選定、上映交渉、宣伝、運営までをすべてを行う「映画祭1968」(12年1月)に続く第2弾。2012年12月15日(土
【Interview】『ビラルの世界』プロデューサー イーッカ・ヴェヘカラハティ氏インタビュー text 水上賢治
フィンランド公共放送YLEのドキュメンタリー・プロデューサー、イーッカ・ヴェヘカラハティ氏。彼の名を知る人は少ないかもしれない。でも、その手掛けた作品名を知る人はきっと多いことだろう。日本でも大反響を呼んだ『ダーウィ
【Review】センセーショナリズムから遠く離れて 人間に寄り添うこと『61 ha 絆』text 杉本穂高
メディアがマイノリティを描くときには特段の神経を使う。いや、それを生業としているプロだけでなく僕ら一般人でさえも普段日常的にマイノリティの方々と接する際にも僕らはどう接するべきか悩むことは多々ある。このドキュメンタリー映
【Report】釜山国際映画祭で韓国ドキュメンタリー映画を見た text 岩鼻通明
10月7日の夜に釜山に着き、12日まで釜山国際映画祭で韓国映画を中心に鑑賞した。 最初にこの映画祭に参加したのは、2003年の山形国際ドキュメンタリー映画祭(以下では山ドキュと略す)で、キム・ドンホ執行委員長にお会いでき
【info】映文連 国際短編映像祭11/26~29
国内唯一の産業・文化短編映像祭 映文連 国際短編映像祭 「映文連アワード2012上映会」「International Corporate Film Showing 2012」 わが国唯一の産業・文化短編映像祭「映文連アワ
【連載 二丁目のエランヴィタール③】『ナッシュビル』text 若木康輔
♯3 『ナッシュビル』 2012年2月21日 アルテリオシネマ みなさん、こんにちは。neoneo編集室・若木康輔です。この『二丁目のエランヴィタール』は、短文コラムとイラストによる“ドキュメンタリー(的表現)見聞絵日記
【info】ドラマ『それからの海(ロング・バージョン)』東京初上映 11/17 TAMA CINEMA FORUM
―被災者を被災者という過剰なイメージから解放する―『それからの海(ロング・バージョン)』東京初上映入場無料! 11月17日、第22回映画祭TAMA CINEMA FORUMにおいて、 『それからの海(ロング・バージョン
【Report】東京国際映画祭で見つける! ドキュメンタリー(後編) text 萩野亮
第25回東京国際映画祭(TIFF)が閉幕した。アジアで最大の開催規模をもつこの祭典のコンペティション部門には、世界各国から毎年1000本近い作品が応募されてくる。ただし、どんな作品でもウェルカム! というわけではどうもな
【info】学生団体S.A.L.ドキュメンタリー上映会『Theatre of Peace』
4人の学生監督が切り取った、イスラエル、カンボジア、そしてインド平和の国の若者たちが身を投げ出して臨む映画祭今秋、開催 『Theatre of Peace』 「学生にできることを、学生にしかできないやり方で」慶應義塾大学
【info】11/10〜16 七里圭監督特集上映『のんきな圭さん』 @新宿 K’ s cinema
フィクション、ドキュメンタリー、実験映画という枠を越える作品を発表してきた七里圭監督。新作短編『DUBHOUSE:物質試行52』(2012 年/16 分/35mm/ 共同監督:鈴木了二)を含む全12 作品を、11/10(
【Review】『これは映画ではない』 text 萩野亮
「日本よ、これが映画だ」。この印象的な惹句を記憶しているかたは多いだろう。むろんハリウッドの超大作『アベンジャーズ』(ジョス・ウィードン監督)のものだ。あるいは、それに便乗した、「ハリウッドよ、これも映画だ」(『踊る大捜
【info】11/3〜 『三池 終わらない炭鉱の物語』アンコール上映@東京/横浜/大阪/広島
『三池 終わらない炭坑(やま)の物語』から7年掘り続けた坑道は福島の原発につながっていた なぜ今三池の映画なのか。 その問いを抱いたまま映画館に足を運べば、何が映画で表現されているのか、それぞれが発見できる。日本最大の
【Report】東京国際映画祭で見つける!ドキュメンタリー(中編)text 中村のり子
28日に終幕したTIFFだが、今年はドキュメンタリーばかりを上映する部門があった。トヨタがスポンサーにつき、環境問題に関わる作品を取り上げる「natural TIFF」だ。こうした切り口でドキュメンタリーを見せることは、
【自作を語る】『タケヤネの里』の道程 text 青原さとし
かつて東京都新宿区に民族文化映像研究所(通称・民映研)というドキュメンタリーの製作会社があった。(現在は中央区日本橋馬喰町)。民映研は、主に日本列島に暮らす農山漁村の庶民文化を映像で記録してきた研究所で、活動は1961年
【Review】天皇と棄民 『フタバから遠く離れて』 text 加瀬修一
「舩橋淳監督にインタビューしてみない?」、久しぶりにneoneo編集部の若木康輔さんから電話があった。「また~、なんかプロレス的に面白くしようとしてるでしょ?」と私は軽く応じた。と言うのも、以前「映画芸術DIARY」とい
【info】10/27〜11/2「川映画特集」@ポレポレ東中野
川と人間の関わりの歴史を紐解くと、 現在の環境問題、政治、生き方についての答えが見えてくる!! このたびポレポレ東中野では、神奈川県中津川の生態を守る人々を追った『流 ながれ』(村上浩康監督)、長良川の河口堰に翻弄される