【Review】「アンバランス」な愛と法 text 丸山友美・中山裕貴 (コミューンプラス)
マイノリティや社会的弱者を社会の一員として認めるよう呼びかけるドキュメンタリーが日本では大半を占めるなか、戸田ひかるの『愛と法』は、弁護士夫夫(ふうふ)の日常を映して、彼らの感じている日本社会の息苦しさと生きづらさを実直
【Interview】「かけがえのない一瞬」を求めて――『寝ても覚めても』濱口竜介監督インタビュー text 若林良
5時間余という上映時間や、ヒロイン5人のロカルノ映画祭最優秀女優賞受賞などで大きな注目を集めた『ハッピーアワー』から3年。『寝ても覚めても』は、濱口竜介監督の商業映画デビュー作だ。カンヌ映画祭コンペティション部門への出品
【Review】この世界にあなたもいますー『ディヴァイン・ディーバ』 text 佐藤麻弥
タイトルの後の映像にふと、子どもの頃に心惹かれ朝な夕なに繰った図鑑の数々を思い出す。天体のような地層のようなそれの、赤いものが開いて歌が流れ出す。やがてブラジルの匂い。 ディーバが揃って歌う「女でいるのは女なら簡単、でも
【連載】「視線の病」としての認知症 第2回「向こう側の人たち」と出会うまで text 川村雄次
化粧を手伝う「小山のおうち」の石橋さん 「視線の病」としての認知症 第2回 「向こう側の人たち」と出会うまで (前回はこちら) 「本人の側から見る」とは、言い換えれば、「相手の立場になって考える」ということだが、そんな小
【Review】ドキュメンタリーが示す新たな井筒俊彦とその可能性 text 吉田悠樹彦
2018年の東京イラン映画祭ではイスラーム研究・言語哲学の井筒俊彦の一生を描いたドキュメンタリー『シャルギー(東洋人)』(マスウード・ターヘリー監督、2018年)が公開された。映画ファン・関係者のみならず、生前の井筒を知
【Interview】新時代の潮流のなかで――『ゲンボとタシの夢見るブータン』アルム・バッタライ&ドロッチャ・ズルボー監督インタビュー text 若林良
『ゲンボとタシの夢見るブータン』は、「幸福の国」として知られるブータンのある村を舞台としたドキュメンタリーだ。主人公となるのは16歳のゲンボと、15歳のタシの兄妹。彼らの家は寺院で、父親はゲンボに僧院学校での修行を積んで
【Review】想像力という名の山――『クレイジー・フォー・マウンテン』 text 若林良
多くの本を読みながら、いつしかひとつのことがどうしようもなく気にかかり始めていた。それはヒグマのことだった。大都会の東京で電車に揺られている時、雑踏の中で人込みにもまれている時、ふっと北海道のヒグマが頭をか
【News】8/24−26開催 第11回シューレ大学国際映画祭『生きたいように生きる』
ユルマズ・ギュネイ監督『路』 「生きたいように生きる」映像表現をあつめた映画祭 今年も8/24(金)−26(日) 新宿・若松河田で開催! シューレ大学は、「自分は何者なのか」を問い、他者とどう繋がり、生きていくのかを模索
【News】9/15−21 ドキュメンタリー映画“Ainu | ひと” (監督:溝口尚美)神戸・大阪で劇場公開!
アイヌ文化の継承に注力する古老たちの活動と生活を追ったドキュメンタリー映画 『Ainu | ひと』が完成し、9月15日(土)より神戸・元町映画館と大阪・シアター セブンにて劇場公開が決定いたしました。 本作の監督は、今回
【新連載】「視線の病」としての認知症 第1回 治らない病を生きる希望とは text 川村雄次(NHKディレクター)
連載を開始する川村雄次さんのこと 川村雄次さんの連載が始まった。川村さんは長年にわたってNHKで「認知症」に関する番組に取り組んで来られたディレクターである。その膨大な経験から、川村さん自身、「認知症」にまとわりつく数々
【News】自宅が火災! 原將人監督への支援の呼びかけ
去る2018年7月28日の16時半ごろ、京都市上京区在住の原將人監督の自宅が火事になり、全焼しました。火元のないところから出火したので、建物の老朽化による漏電が原因と見られています。 原監督は『初国知所之天皇』『20世紀
【Review】映画『太宰』〜かすかな生の呟きに耳を傾ける、ということ〜 text 菊井崇史
『太宰』は、太宰治にまつわる評伝や作家研究のたぐいの映画ではなく、その「読者」にまなざしをむけたドキュメンタリーだ。そこに本作の意義がこめられている。学生、音楽家、イラストレーター、学校職員等、幾人が、それぞれ自身にとっ
【Review】こっちを見て―『人間機械』 text 大久保渉
よく清掃の行き届いた、冷房の涼風が吹く日本の映画館の柔らかな座席の上で、汚れた衣服を身に纏い、汗をかきながら薄暗い工場の中で延々と働く大人と子ども達の姿を見て、何を思えばいいのだろうか。映画『人間機械』は、インドの北西部
【Review】ふりむけばキューバ ルーシー・ウォーカー監督『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ☆アディオス』 text 鈴木並木
——ここは都内某所にある隠れ家風のドキュメンタリー酒場「neoneo」。古今東西の名作や珍作を肴に、夜な夜な話の花が咲く映画バーだ。ドアが開いて、汗だくの若い男が勢いよく入ってくる。 客 こんばんはー、今日
【News】8月4日(土)「こちら、ドキュメンタリー建設現場」着工式! @東中野space&cafeポレポレ坐
ドキュメンタリー映画上映イベント 「こちドキュ!」 20代前半の監督達による自主企画「こちら、ドキュメンタリー建設現場」(こちドキュ!)の「着工式」を8月4日(土)に行います。 企画者である加納土と青柳拓の最新作にしてデ
【News】第6回グリーンイメージ国際環境映像祭 2018/9/30(日)まで作品募集&上映情報
第6回グリーンイメージ国際環境映像祭 作品募集中! ◾テーマと応募条件 環境をテーマとした、2014年以降に制作された作品。 制作者の在住する国・地域、作品の時間は問わない。 ◾賞 グリーンイメージ大賞(1
【News】10月ポレポレ東中野にて公開! 山形国際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波 奨励賞/日本映画監督協会賞 受賞作 『あまねき旋律(しらべ)』劇場公開決定!
インド東北部・ナガランド州に広がる棚田から聞こえてくるその歌は、 私たちが忘れていた風景を映し出す 山深い村々で古来より語り継がれてきた“歌”を巡る音楽ドキュメンタリー インド東北部、ミャンマー国境付近に位置するナガラン
【連載】「ポルトガル、食と映画の旅」第19回 ポルトガルを食べる text 福間恵子
福間恵子の「ポルトガル、食と映画の旅」 第19回 ポルトガルを食べる (第18回からつづく) 初めてポルトガルに行った2003年、アレンテージョ地方の世界遺産の町エヴォラで買った料理の本がある。ポルトガル各地方の料理シリ
【特報】好評発売中!ドキュメンタリーマガジンneoneo #11 総特集「ダイレクト・シネマの現在」
7月7日発売! ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#11 総特集 「ダイレクト・シネマの現在」 1950年代後半、カメラの軽量化と同期録音(シンクロ)という技術革新は、ドキュメタリーの世界に革命をもたらしました。
【NEWS】7/11-19 日本で初めて劇場公開されるブータン・ドキュメンタリー 「ゲンボとタシの夢見るブータン」公開&監督来日記念イベント
世界ではじめて劇場一般公開!!ブータンのドキュメンタリー 『ゲンボとタシの夢見るブータン』(8/18~ポレポレ東中野) 監督が来日!様々なイベントにゲストとして参加します この7月、『ゲンボとタシの夢見るブータン』(8/
【Interview】「白」と「黒」を超えて――『ゲッベルスと私』クリスティアン・クレーネス&フロリアン・ヴァイゲンザマー監督インタビュー text 若林良
第二次世界大戦の終結から70年以上の時を経たいま、当事者の、とくに政権の中枢にいた人間の「証言」という形で映画を作ることは困難をきわめている。しかし、そうしたこころみに成功した稀有な映画『ゲッペルスと私』は、あるひとりの
【News】7/15(日)開催!ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー Vol.8 feat. 濵田研吾(脇役盤)@東中野space&cafeポレポレ坐
“脇役盤”が勝つか“聴くメンタリー”か 龍虎相討つ東中野! 夏の夜に甦る名優の声また声、豪華絢爛に贈る一夜の音絵巻 “音楽ではない“廃盤レコードをお聴かせする「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」、毎回好評を博しなが