Author Archives: neoneoweb2017

【Review】現状を変える希望、そして音楽〜 『パレードへようこそ』text UMMMI.

自分が世界を変えることが出来るんだと心底思っていた時があった事実を、なかったことにはしたくない。日々の生活に追われて今の生活を送ることは時々うんざりするけれどそれなりに楽しいこともあり、何かをすることでこの現状が大きく変

【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第10回『四季の星座《春・夏編》』

実は天文界の第一人者が集まって協力した、本格盤廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」。今回も、よろしくお付き合いください。今回取り上げるのは、1979年に発売

【座談会】リテラシーとリアリティ『テラスハウス クロージング・ドア』をめぐって text 鈴木並木

湘南の海沿い、オーシャン・ヴューの一軒家で男女が共同生活をする様子を“台本なし”でとらえた“リアリティショー”「テラスハウス」。2012年から2014年にかけてのTV放送に続き、2015年2月には劇場版『テラスハウス ク

【News】5/22(金) 映画『ミリキタニの猫』【特別版】The Cats of Mirikitani が1日限りの上映!

尊厳 × 芸術 2015年5月22日(金)中野ゼロホールにて『ミリキタニの猫』《特別版》 特別有料試写会 決定!※新作短編「ミリキタニの記憶」の上映は 仮編集版での上映となります。御了承下さい。世界の映画祭で数々の賞を受

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第9話 text 中野理惠

開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 第9話   ニューヨーク滞在は一か月半 <前回(第8話)はこちら> 当初、一年間はニューヨークに滞在するつもりだったが、翌1987年1月末には戻らざるを

【ワールドワイドNOW★カンヌ発】カンヌ国際映画祭マーケット「マルシェ・ド・フィルム」を訪ねて①[事前準備篇] text 植山英美

いよいよ昨日5月13日より開幕した世界最大級の映画の祭典・第68回カンヌ国際映画祭。ガス・ヴァン・サント、ジャック・オディアール、ジャ・ジャンクー、是枝裕和らの新作がコンペティション部門を彩るいっぽう、各国から新作の買い

【Interview】わたしを魅了した“赤浜魂”〜『赤浜Rock’n Roll』小西晴子監督インタビュー

公開中の映画『赤浜Rock’n Roll』は、東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県大槌町赤浜で暮らす人々に密着したドキュメンタリーだ。「漁師は実業。水揚げしてなんぼ」と漁にいそしむ若き漁師の阿部力さん。国や県の提示し

【News】5/12−7/9 「小川紳介と小川プロダクション」全作品上映とレクチャー@アテネ・フランセ文化センター

「Forest of Pressure: Ogawa Shinsuke and Postwar Japanese Documentary(圧殺の森 小川紳介と戦後日本のドキュメンタリー)」の著者でミシガン大学教授のマーク

【Review】無力さについて――坂口香津美監督『抱擁』 text 成宮秋仁

  唐突に始まる映像。団地の小さな部屋の中で、布団の上で、うずくまり、ひたすら苦しみの声を上げる年老いた女性の様子を、たんたんとカメラは捉える。カメラを撮る人物は、その女性の息子。坂口香津美監督である。カメラに

【Review】人の心をざわつかせる場所〜『アラヤシキの住人たち』 text 皆川ちか

雪の降り積もった山道を、ヤギを連れて奥の方へ、奥の方へと進んでいく一行。先頭を歩くのは賢者のような、「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていてもおかしくないような風貌の初老の男性。続く若い女性ふたりとヤギ。穏やかとも不穏とも

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして 〜 第8話 text 中野理惠

 開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして <前回(第7話)はこちら> 第8話 刺劇的な町 ニューヨーク父が見送りにくる 成田には父が一人で見送りに来ていた。全く聴いていなかったので、どんなに驚

【連載】原一男の「CINEMA塾」傑作選〜 テレビ・ドキュメンタリーの青春①〜 原一男×村木良彦×芹沢俊介

私が今日、作り手としてあるのは、多くの先達の作品を貪るように観て、真綿が水を吸い込むように、そのエッセンスを学んだことが大きいと思っているが、映画だけではなくテレビの作品もまた刺激的なテキストであった。ドキュメンタリーに

【列島通信★大阪発】10回目を迎えた大阪アジアン映画祭 text 江利川 憲

今年(2015年)の3月6日から15日まで、第10回大阪アジアン映画祭が開催された。その第1回は「韓国エンタテインメント映画祭2005 in 大阪」として開催され、翌年から対象地域を広げて「大阪アジアン映画祭」の名称が使

【Book Review】歴史を変えた1冊~『放射線を浴びたX年後』の2人の英雄~ text 神崎晃

「放射線」という言葉から、私たちは何を連想するだろう。4年前の東京電力福島第一原子力発電所事故だろうか。 大きな揺れと津波の後に起こった人災。燃え上がる赤い炎と、毎日報道される放射線量。錯綜する情報。ネットで行われる論議

【News】4/28(火)ESPACE BIBLIO文明講座『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』日本最終上映会

『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』 日本最終上映が決定! 上映後にゲスト:鎌仲ひとみさんのトークイベントも開催します!! 原発の燃料”ウラン”について製作された映画は、この映画ただひとつのみ。 ぜひ、お見

【News】4/26(日)米子で『劇場版 テレクラキャノンボール2013』『劇場版 BiSキャノンボール2014』を一挙上映!カンパニー松尾監督トークも実施!!

昨年2月、渋谷の小さな映画館で1週間のレイトショーのみの予定が口コミで全国へ飛び火し、ついに1万人を動員するまでになった『劇場版 テレクラキャノンボール2013』。アイドル史上最もヘンテコな解散ドキュメント『劇場版 Bi

【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第9回『栄光への爆走〈1966年仏ル・マン24時間レース〉』

子どもの頃、モーター文化は妙に身近にあった  廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」。2ヶ月振りに連載再開となります。よろしくお願いいたします。さて、今回の聴

【News】4/21開催★『抱擁』公開記念試写会&シンポジウム「東京で一人で老後を送るための介護、法律、終活」 青山学院大学にて

高齢化社会日本の選択 東京で一人で老後を送るためには? 2015年、65歳以上の高齢者が、総人口の 4人に1人(内閣府「高齢社会白書」平成26年版)という超高齢社会に突入した日本。 高度経済成長期を支えた団塊の世代もいよ

【News】4/25[土]公開★母の心の闇と愛を息子が撮った4年間 幸せな〈老い〉とは?――坂口香津美監督作品『抱擁』

老いを幸せに生き抜く一つの答がここにはある  2014年の東京国際映画祭で「力強い作品。胸を締め付けられるような悲しい場面もあるが、驚くほどユーモアにあふれている」(Nippon.com)など、衝撃のあとに押し寄せる深い

【Interview】映画だからこそ、「物語」を伝えられる―『皆殺しのバラッド』シャウル・シュワルツ監督インタビュー text若林良

シアター・イメージフォーラムほかで現在公開中の『皆殺しのバラッド』は、メキシコの「麻薬戦争」を扱ったドキュメンタリー作品だ。2006年12月、メキシコ政府が麻薬産業の撲滅のため、密売人たちに宣戦布告をおこなったところから

【Interview】福島の避難指示区域にひとり暮らす男を追った『ナオトひとりっきり Alone in Fukushima』 中村真夕監督インタビュー

福島第一原発から12キロの福島県富岡町。現在も「避難解除指示準備区域」に指定され、夜間は人の立ち入れない無人の町にひとり残り、ダチョウや牛、猪豚や犬猫と暮らし続ける男がいる。松村直登さん、55歳。『ナオトひとりっきり』は

【News】4/18(土) アテネ・フランセ文化センターにて開催 大津幸四郎追悼ー上映とシンポジウム

日本のドキュメンタリー映画を支えてきた名キャメラマン大津幸四郎が昨年11月28日に世を去った。岩波映画製作所を離れた後、フリーランスの撮影者として、学生運動、三里塚、水俣、原発をはじめ戦後日本が抱える大きなテーマに一貫し