【News】「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」 2022年10月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次開催!
ミニシアターという呼称で1970年代から親しまれてきた「アートハウス」は、世界中の映画と刺激を求める観客が出会う場所であり、未来の映画作家のみならず、さまざまな芸術に関連した人材を育む温床としての役割を担ってきた。その「
【Interview】暴力を正当化できるのか――『暴力をめぐる対話』ダヴィッド・デュフレーヌ監督インタビュー text 津留崎麻子
2020年のカンヌ国際映画祭「監督週間」で世界的な注目を集めた話題作『暴力をめぐる対話』がついに日本公開を迎えた。2018年11月17日にフランス郊外から始まった「黄色いベスト運動(Gilets jaunes)」。車両整
【Report】愛に恐れはない──周冠威と香港人の「時代革命」
8月13日より、香港で民主化を求める大規模なデモが起きた、2019年の180日間を追ったドキュメンタリー『時代革命』が公開されている。カンヌ国際映画祭でのサプライズ上映をはじめ、世界に衝撃を与えた本作は、製作者を「香港人
【Interview】“他者の視点”で見続けた部落問題〜『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督インタビュー
インターネット上の誹謗中傷やヘイトクライムが問題視されるなか、長く日本に顕在してきた部落差別の問題に、正面から向き合ったドキュメンタリー映画が誕生した。『私のはなし 部落のはなし』205分の大作だ。監督は満若勇咲。現役の
【News】「ジェンダー・ギャップ映画祭」が12月にユーロスペースで開催!
12月4日(土)〜10日(金)の1週間、ユーロスペースにて「ジェンダー・ギャップ」映画祭が開催される。上映されるのは1935年の中国映画『新女性』から来年劇場公開が予定されている日本映画『ある職場』までの計15作品。日本
【Interview】伝統人形劇“布袋戯”の来し方行く末――老人形師の想いを包みこむ監督の布袋戯愛 『台湾、街かどの人形劇』楊力州(ヤン・リージョウ)監督インタビュー
楊力州(ヤン・リージョウ)監督 伝統人形劇“布袋戯”の来し方行く末 ――老人形師の想いを包みこむ監督の布袋戯愛 『台湾、街かどの人形劇』 楊力州(ヤン・リージョウ)監督インタビュー (取材・監督近影撮影・文:稲見公仁子)
【Interview】ドキュメンタリーでは自分の中の他性を捉える 『7月の物語』『勇者たちの休息』 ギヨーム・ブラック監督
『女っ気なし』や『やさしい人』で知られるフランスのギヨーム・ブラック監督による短編ドキュメンタリー『勇者たちの休息』と、彼がフランス国立高等演劇学校の学生たちとのワークショップをもとに作り上げた『7月の物語』が公開中だ。
【鼎談】クリス・マルケル特集上映記念『レベル5』をめぐって 越後谷卓司×渡辺真也×金子遊
『レベル5』 映画作家・アーティストのクリス・マルケルが、2012年7月に亡くなってから7年が経つ。『ラ・ジュテ』や『サン・ソレイユ』などの代表作をのぞけば、マルケルの作品は美術館やシネマテークで作品上映がされてきたもの
【Review】歌を見つめる映画のまなざしに射すひかり 『ひかりの歌』 text 菊井崇史
日常ということばがおもいおこさせる光景や、そこに寄り添う人がいること、たとえば、アパート近辺の公園のベンチや、勤務先から帰宅する夜の街路、コンビニの駐車場の角、行きつけの食堂で、ひとり、ふたり、あるいは幾人で今日をうつろ
【Review】クリエイティヴへの指針「ヴィヴィアン・ウェストウッド 最強のエレガンス」をみよ text 吉田悠樹彦
斬新なファッション、パンク誕生、気になる日々はこのように生まれた 英国はファッションの大国である。“ダンディズム”のボー・ブランメルは良く知られている。男性でもスーツはイタリア物よりは英国物という意見が強いぐらいだ。 ヴ
【Review】「アンバランス」な愛と法 text 丸山友美・中山裕貴 (コミューンプラス)
マイノリティや社会的弱者を社会の一員として認めるよう呼びかけるドキュメンタリーが日本では大半を占めるなか、戸田ひかるの『愛と法』は、弁護士夫夫(ふうふ)の日常を映して、彼らの感じている日本社会の息苦しさと生きづらさを実直
【Review】こっちを見て―『人間機械』 text 大久保渉
よく清掃の行き届いた、冷房の涼風が吹く日本の映画館の柔らかな座席の上で、汚れた衣服を身に纏い、汗をかきながら薄暗い工場の中で延々と働く大人と子ども達の姿を見て、何を思えばいいのだろうか。映画『人間機械』は、インドの北西部
【Interview】あらゆる人間が望む2つのことは、愛と安全です。 『祝福 ~オラとニコデムの家~』アンナ・ザメツカ監督インタビュー
あらゆる人間が望む2つのことは、愛と安全です。 『祝福 ~オラとニコデムの家~』 アンナ・ザメツカ監督インタビュー ワルシャワ郊外のとあるアパートの中では、アルコール依存の問題を抱える父と、別居して他の男性と暮らしている
【寄稿】「映画の適切な長さ」とは?〜『毎日映画コンクール』選考委員たちに問う text 原一男
現在『ニッポン国VS泉南石綿村』が公開中の原一男監督から、さる1月に発表された『第72回毎日映画コンクール』の講評に対する公開質問の文章が寄せられた。具体的には、講評にあった(映画の)「適切な時間」という表現に対する違和
【News】3/17(土)〜3/23(金) イスラーム映画祭3開催!@ユーロスペース他
イスラーム映画祭3 東京、名古屋、神戸で開催! 世界中に広がるイスラームの文化と共に生きる人々の姿を描いた、よりすぐりの名画を集めてお送りする「イスラーム映画祭」。 第1回目の好評を受け、東京・名古屋・神
【自作を語る】日芸生による映画祭「映画と天皇」について text 木村桃子
日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース映画ビジネスゼミ3年による映画祭が今年も渋谷のユーロスペースで開催される。この映画祭は今年で7回目の開催になる。毎年、「映画祭として面白いか」そして「学生だからこそできる」テー
【自作を語る】『デンジャラス・ドックス』 text ガスパール・クエンツ (『渦 UZU』監督)
毎年秋に松山道後で行われる喧嘩祭りの話を初めて聞いたのは、2014年の夏、映画プロデューサー辻本好二氏からだった。日本に「喧嘩祭り」と呼ばれる激しい祭りがあることは知っていたものの、向かい合った二体の大神輿が真正面でぶつ
【Review】現在と沖縄戦後史の間に回路を切り開くドキュメンタリー『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』text 松田潤
沖縄戦後史は1972年の施政権返還を境に日本国史(戦後日本史)へと再編入された。しかし、両者を「戦後」という歴史認識においては一括できない質の違いが今も現前としてある。というより、「戦後」なるものの不在こそが沖縄の戦後史
【News】12/10(土)〜16(金)日藝生主催「宗教映画祭」開催!@ユーロスペース
日藝生による第6回映画祭「信じる人をみる宗教映画祭」今年で6回目となる日藝生企画・運営の映画祭。テーマは“宗教を考える”。映画が生まれた19世紀末には産業革命による合理化が広がり、宗教が次第に力を失ってゆく。それにもかか
【連載】ドキュメンタリストの眼⑮『kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語』出演者インタビュー text 金子遊
姉の絵美さん(左)と妹の富貴子さん(右)本作は、北海道阿寒湖にあるアイヌコタンに生まれた姉妹が、伝統音楽を披露するユニットを組み、ライブを成功させるまでを追ったドキュメンタリー映画である。姉の絵美は、故
【Interview】私たちが変わる第一歩は、まず状況を知ること―『バナナの逆襲』フレドリック・ゲルテン監督インタビュー text 若林良
「バナナをめぐる“甘くない”ドキュメンタリー」と呼ばれる、スウェーデン発のドキュメンタリー『バナナの逆襲』が、現在東京を中心に公開されている。口当たりがよく保存も簡単なため、日本人にとっても身近な存在であるバナナ。しかし