【連載】原一男のCINEMA塾’95② 深作欣二×原一男×小林佐智子「虚構篇」
「活動屋の魂」を持った映画人の育成を目的に 原一男監督が1995年、山口県萩市で立ち上げた「CINEMA塾」。第1回目のゲストは故・深作欣二監督。3日間の連続対談を通じて“映画とは何か”の問いを深めた。前回の「ヴァイオレ
【Review】更新されゆくもの、流動と生成――愛知県美術館「これからの写真」展のあとに text 影山虎徹
|素朴な疑問 この展示会の主題はいたって明確だ。「これからの写真とは何か」。 しかし、この素朴な疑問に答えるためには、いくつもの障壁を超えていかなければならない。この疑問は、「時間とはなんであるか」や「真実とはなんである
【Book Review】「時代」を読み解く感覚―大木晴子+鈴木一誌編『1969 新宿西口地下広場』 text 若林良
「青春」という言葉から、私たちはどのような色を連想するだろうか。恐らくは、爽やかさを想起させる青や、情熱を感じさせる赤が多いだろう。たとえば毎年の夏、全国各地から集まった甲子園球児たちの活躍を見て、私たちはこうした色を思
【Interview】ドキュメンタリー・フォトグラファーの肖像 #01 友となり、隣人となり、暮らしのなかでシャッターを切る――藤元敬二さん
「ドキュメンタリー写真」という領域がある。いずれもその境界線はあいまいなものながら、報道写真でもアート写真でもなく、そのはざまに身に置きながら、状況のなかにあるさまざまな人間を、あるいは人間がつくり出すさまざまな状況を、
【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第6回『ガッツ!! カープ 《25年の歴史》』
広島東洋カープ初優勝の年に出た、メモリアル盤 廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」の時間がやってまいりました。DJはワカキコースケ。今回も
【リレー連載】列島通信★広島発 10/5オープン!「横川シネマ」リニューアルにあたって text 溝口徹(支配人)
横川シネマは「洋邦問わず、知名度には乏しくとも見どころの多いインディペンデント作品を中心に、レアな映画の愉しみを発掘する雑食性ミニシアター」を基本コンセプトに、1999年11月27日より広島市西区横川町で営業している映画
【Review】『消えた画』の波の機能について/失われた時間、声、そして私一人――『消えた画 クメール・ルージュの真実』 text 奥平詩野・藤澤貞彦
「人と映画をつなぐこと」をテーマとして、「映画ライター講座」と「映画配給・宣伝講座」から成る私塾「シネマ・キャンプ」(主催:キノトライブ、企画・制作:カプリコンフィルム)が、受講者およそ20名をかぞえる盛況のうちに第一期
【Interview】必要なのは自分の信じることを続ける勇気ですよ――『不機嫌なママにメルシィ』インタビュー 監督・脚本・主演ギヨーム・ガリエンヌ
9月27日から公開される『不機嫌なママにメルシィ』は、本国フランスで300万人を動員する大ヒットを記録。フランスのアカデミー賞に当たるセザール賞では、あの『アデル、ブルーは熱い色』を押さえて最多10部門にノミネートされ
【Interview】10/9-19開催。要注目!新生・台湾国際ドキュメンタリー映画祭 林木材氏(プログラム・ディレクター)インタビュー text 藤田修平
プログラム・ディレクターの林木材さん 2014年の台湾国際ドキュメンタリー映画祭は10月9日(木)に開幕します。そのオープニングを飾るのがワールドプレミア(世界初公開)となる『三里塚に生きる』(大津幸四郎/代島治彦監督
【ゲスト連載】Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論 #07「Mothers(2) / Disturbia/描くことのできない権力」 image/text 佐々木友輔
Camera-Eye Myth : Episode. 7 Mothers(2) / Disturbia 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈 ― 郊外
【寄稿】9/20(土)-26(金) 福島映像祭2014~福島の3年を見つめる text 高木祥衣 (OurPlanet-TV)
今年も「福島映像祭2014」が、9月20日(土)〜26日(金)にポレポレ東中野と隣接する「Space&Caféポレポレ坐」で開催される。映画のみならず、全国各地のテレビ番組や一般市民の記録まで、ありとあらゆる映像
【連載①】原一男の「CINEMA塾」’95 深作欣二×原一男「ヴァイオレンス篇」
1995年、山口県萩市の「HAGI国際映画祭」の場で、私は“活動屋宣言”を掲げて「CINEMA塾」を立ち上げた。“活動屋”の活動とは、活き活きと、ダイナミックに生きること、屋とは、プロフェッショナルでありたい、という意味
【ドキュメンタリストの眼⑩】トニー・ガトリフ監督(フランス映画祭2014 ゲスト団長)インタビュー text 金子遊
アルジェリア出身の映画監督トニー・ガトリフは、フランス人とロマ民族(ジプシー)のハーフであり、ロマについて映画で描くことをライフワークとしている。『ラッチョ・ドローム』(1993)は北インドからヨーロッパへと移動してきた
【Review】それは悲劇を喜劇に変える魔法――『物語る私たち』 text 常川拓也
「Please, tell me!」 『バロン』(89/テリー・ギリアム)で当時9歳のサラ・ポーリーは、誰も聞き耳を立てないホラ吹き男爵の語る「物語」の続きを聞きたがった。「なぜ? なんでなの?」彼女は幼くしてスクリーン
【Interview】小康(シャオカン)とともに生きた20年――ツァイ・ミンリャン[監督]&リー・カンション[出演]、商業映画引退作『郊遊〈ピクニック〉』を語る text 萩野亮
ツァイ・ミンリャンが映画界を引退する――。その報せは台湾の映画メディアを通じて世界中に衝撃をもたらした。ことのしだいについては、この取材記事の最後に監督自身が語ってくれている。2013年のヴェネチア国際映画祭で審査員大賞
【Report】私と札幌国際芸術祭2014 自作『村に住む人々』上映&鑑賞体験記 text 岩崎孝正
札幌初の国際芸術祭である「札幌国際芸術祭2014」を見てきた。というのも、私の映像作品『村に住む人々』(14)が、連携事業「自然史――北海道/福島/徳島」+「福島の光景」展で上映されるという、初の機会を得たのである(私の
【Interview】世界を新たな目で見るために――『リヴァイアサン』ルーシァン・キャステーヌ=テイラー & ヴェレナ・パラヴェル監督に聞く text 萩野亮
日本での公開が待たれていた『リヴァイアサン』(2012)が、去る8月23日、ついにシアターイメージフォーラムで封切られた。『白鯨』(ハーマン・メルヴィル)の舞台でもある北米ニューベッドフォードから、黒く荒々しい夜の海へ出
【ゲスト連載】Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論 #06「Neighbors(2) / Nightmare/悪所と復讐」 image/text 佐々木友輔
Camera-Eye Myth : Episode. 6 Neighbors(2) / Nightmare 朗読:菊地裕貴音楽:田中文久主題歌『さよならのうた』作詞・作曲:田中文久歌:植田裕子ヴァイオリン:秋山利奈
【Interview】はじめて記録される築地市場の四季―― 『Tsukiji Wonderland』(仮題) 手島麻依子さん[企画]・遠藤尚太郎さん[監督]に聞く
古くは江戸時代の魚河岸に始まり、現在の地に移ってからおよそ80年のあいだ「日本の台所」として存在しつづけてきた築地市場。その規模は、日本はおろか世界最大を誇り、和食への世界的な関心の高まりとともに、連日多くの外国人観光客
【Review】作家•佐藤泰志という光と闇−−呉美保監督『そこのみにて光輝く』 text 小川学
2014年6月から8月にかけて開催された、シネマ・キャンプ「映画ライター講座」「配給・宣伝講座」(シネマ・キャンプ事務局/合同会社カプリコン・フィルム主催)の全日程が修了した。2講座あわせて数十名が参加する大規模なものと
【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第5回『決定盤!! 長編現地録音 阿波おどり』
「聴くメンタリー」には珍しく! ジャケ買いしました 廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こす、「DIG!聴くメンタリー」の時間がやってまいりました。DJはワカキコースケ。それなりにマジメに
【Interview】あらゆる映像を生活の一部に取り込んだ「ホームビデオ」 。近すぎて見えなかったもうひとつの映像史―『VHSテープを巻き戻せ!』ジョシュ・ジョンソン監督インタビュー(取材:千浦僚)
「フィルムからデジタルへ」。映画が劇的な変換期をむかえているいま、忘れてはならない映像フォーマットがある。家庭での映像の録画・撮影を可能にしただけでなく、映像を所有するという夢を実現したホームビデオ「VHS」である。VH