【Interview】 今を考えるための映画監督・佐藤真——「日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家 佐藤真の哲学」編集者・清田麻衣子さん

90−00年代に、日本を代表するドキュメンタリストのひとりとして時代を駆けた佐藤真。その仕事を、未発表原稿や寄稿、批評など、さまざまな角度からまとめた「日常と不在をみつめて〜ドキュメンタリー映画作家 佐藤真の哲学」が、こ

【Report/Review】映画における空間の拡張性について~七里圭監督作品『ドキュメント・音から作る映画』 text 小川学

映画が時間の連続であるならば、七里圭監督作品が上映される空間は、映画を制作する上で一つの構成要素であり、また、その場で鑑賞している者も映画作品に含まれてしまう一つの要素となっている。映画に関連する全てが内包された空間その

【Review】生きとし生ける生命と地球への贈り物―ヴィム・ヴェンダース&ジュリアーノ・リベイロ・サルガド監督『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』 text 成宮秋仁

本作は、写真家(フォトグラファー)の人生の記録映画である。では、写真家とはいったい何であろうか。映画の冒頭、スクリーンから語りかけてくる声が、その言葉の意味を私たちに教える。ギリシャ語で、フォトは「光」を、グラフィンは「

【Book Review】喪われたものの感覚〜亀山亮『戦場』(晶文社刊) text 小谷忠典(映画監督)

パレスチナ、シエラレオネ,リベリア,アンゴラ、スーダン、コンゴ,ソマリア、ブルンジ、ケニア……「戦争とは何か」を写し取りたいという強い衝動に突き動かされ,各地の紛争地帯を渡り歩いてきた戦場カメラマン亀山亮氏。氏の写真は戦

【特別寄稿】現代映画と「情報風土」――佐々木友輔『土瀝青 Asphalt』小論 text 渡邉大輔

映像作家・佐々木友輔さんの新作映画『土瀝青 Asphalt』(2013)をめぐる対談・論考集『土瀝青 場所が揺らす映画』が、11月1日、トポフィルより刊行されました。11月22日(土)には、刊行を記念して、石川初氏と沢山

【Review】更新されゆくもの、流動と生成――愛知県美術館「これからの写真」展のあとに text 影山虎徹

|素朴な疑問 この展示会の主題はいたって明確だ。「これからの写真とは何か」。 しかし、この素朴な疑問に答えるためには、いくつもの障壁を超えていかなければならない。この疑問は、「時間とはなんであるか」や「真実とはなんである

【Interview】ドキュメンタリー・フォトグラファーの肖像 #01 友となり、隣人となり、暮らしのなかでシャッターを切る――藤元敬二さん

「ドキュメンタリー写真」という領域がある。いずれもその境界線はあいまいなものながら、報道写真でもアート写真でもなく、そのはざまに身に置きながら、状況のなかにあるさまざまな人間を、あるいは人間がつくり出すさまざまな状況を、

【Report】私と札幌国際芸術祭2014 自作『村に住む人々』上映&鑑賞体験記 text 岩崎孝正

札幌初の国際芸術祭である「札幌国際芸術祭2014」を見てきた。というのも、私の映像作品『村に住む人々』(14)が、連携事業「自然史――北海道/福島/徳島」+「福島の光景」展で上映されるという、初の機会を得たのである(私の

【Review】私生活を芸術にすることについて――生誕100年トーベ・ヤンソンの映画3部作によせて text 藤田修平

フィンランドという国の名前を聞いて、ムーミンを真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれない。それだけ日本ではムーミンの人気は高いのだが、それは誰もが知るように1969年にトーベ・ヤンソンの(イラスト入り)童話を原作としたアニ

【Review】写真的記憶とは何か――「原始の記憶」を追い求めて/上田義彦「M.Ganges」展 text 影山虎徹

写真家の上田義彦自身が主宰を務めるギャラリー916で「原始の記憶を辿る」ことをテーマにしたMシリーズが展示されている。今回は、インドのガンジス河で撮影された「M.Ganges」がギャラリーの壁を飾る。上田の写真に写される

【Interview】 生誕100年★トーベ・ヤンソンの映画3部作/ムーミンからフィンランドの映画事情まで――リーッカ・タンネル監督

2014年2月に渋谷・ユーロスペースにて開催されたトーキョーノーザンライツフェスティバル2014では、ムーミンの原作者トーベ・ヤンソン生誕100年を記念して、トーベに関する8ミリフィルムをもとにした映画3部作のうちの2本

【Review】赤の〈リアル〉と日々の〈断片〉――「『驚くべきリアル』展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート」&「MOTアニュアル2014フラグメント」 text 成澤智美

現在、東京都立現代美術館(MOT)にて、「驚くべきリアル スペイン、ラテンアメリカの現代アート―MUSACコレクション―」が開催されている。同時に「MOTアニュアル2014フラグメント―未完のはじまり」が開催されており、

【Review】「ボブ」としてのキャパが見たもの――『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』展 text 影山虎徹

報道写真とは、戦場や災害被災地など、「現場」にいない人間にそこで起きていることを伝えるジャーナリズムの役割を一般に担う。その役割には、即興性が必要であり、いわゆるタイムリーな時期を過ぎると、ほとんどの報道写真は価値を失っ

【Preview】アニメーションとドキュメンタリーが交わる??――〈GEORAMA 2014〉開催!! text 岩崎孝正

「本誌neoneo02号、03号に連載されている土居伸彰氏のコラム『アニメーションとドキュメンタリーが交わるとき』を参考に、『GEORAMA 2014』の紹介記事を書いてください」と編集部の萩野さんから電話があった。アニ

【News】3/23 第5回Refocus Project 写真家・郡山総一郎さんとの対話

  第5回Refocus Project  2014年3月23日(日) ゲスト:  郡山総一郎さん(写真家) 「表現者」の眼差しに触れ対話する会Refocus Project(リフォーカス・プロジェクト) 本を

【Interview】思い切りアニメーションを浴びたい/浴びせたい――『ワンダー・フル‼』水江未来監督インタビュー text 岩崎孝正

アニメーション作家・水江未来さんは、今回、79分の長編映画『ワンダー・フル!!』(2014)を発表する。手描きにこだわり個人制作をつづけるアニメーション作家が、膨大な時間と枚数のかかる作業を、10数年間続けてきた。今回の

【Review】彼女と彼が、同じリングに立つまで――『キューティー&ボクサー』 text 成澤智美

この映画は、1組の夫婦、そして、二人の芸術家の物語である。 ニューヨーク在住40年の現代芸術家・篠原有司男、通称ギュウちゃん。日本、戦後のアートシーンにおいて、前衛美術家としてトップへと駆け上がったが、満を持して渡ったニ

【Interview】その人の立つところで撮る――『はまゆりの頃に 三陸、福島2011~2013年』田代一倫さんインタビュー

カメラを抱えて単身、震災の被害を受けた三陸・福島へ。2011年から2年にわたって東北へ通いつづけた写真家と人びととの出会いは1200を数え、453点のポートレートとなって写真集に編まれた。そのすべてが人びとの全身を収めた

【Review】『アイ・ウェイウェイは謝らない』 「世界の中にある中国」「中国の中にある世界」への挑戦 text 松井茂

『アイ・ウェイウェイは謝らない』より ©2012 Never Sorry, LLC. All Rights Reserved どういうわけか、僕は、アイ・ウェイウェイの書評をこれまでに2度書き、今回ドキュメンタリー映画『