【自作を語る】『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』text 中村真夕(本作監督)
私が鈴木邦男を撮影し始めたのは、2年ほど前の夏からだった。鈴木は父の友人で以前から知っていたが、なぜこの人は右翼のはずなのに右も左も関係なく、様々な人たちと仲良くできるのかを不思議に思っていた。そして以外にも彼単独のドキ
【Interview】伝統人形劇“布袋戯”の来し方行く末――老人形師の想いを包みこむ監督の布袋戯愛 『台湾、街かどの人形劇』楊力州(ヤン・リージョウ)監督インタビュー
楊力州(ヤン・リージョウ)監督 伝統人形劇“布袋戯”の来し方行く末 ――老人形師の想いを包みこむ監督の布袋戯愛 『台湾、街かどの人形劇』 楊力州(ヤン・リージョウ)監督インタビュー (取材・監督近影撮影・文:稲見公仁子)
【News】12/15・22 佐々木友輔 新作上映『コールヒストリー』@イメージフォーラム3F寺山修司
『コールヒストリー』は、東日本大震災後の福島を舞台として、架空の都市伝説とアーティスト・イン・レジデンスを媒介に、 地域アート/参加型アートやドキュメンタリー映画制作における「リサーチ」や「撮影」が孕む構造的・制度的問
【連載】「視線の病」としての認知症 第13回 「目に見えない人たち」が姿を現す text 川村雄次
オーストラリア「認知症啓発週間」ののぼり(2008年シドニー) 「視線の病」としての認知症 第13回 「目に見えない人たち」が姿を現す 前回(第12回)はこちら 2008年9月14日の朝、私たちはブリズベン空港で成田から
【Review】一青妙・窈姉妹の自伝的演劇「時光の手箱」を観る text 吉田悠樹彦
一青妙・窈姉妹についてのドキュメンタリー演劇が台北で初演 ドキュメンタリー演劇という言葉がある。ドキュメンタリー演劇は歴史や事実を構成していく演劇として近年再注目をされているが、多文化・多言語社会を生きる人たちが、自らの
【Interview】声なき声に祈りを、更生施設から放たれる少女たちの静かな叫び――『少女は夜明けに夢をみる』メヘルダード・オスコウイ監督インタビュー text 柴垣萌子
『少女は夜明けに夢をみる』は、メヘルダード・オスコウイ監督が2016年に制作したドキュメンタリー作品である。 これまでも、イランのケシャム島で厳格な宗教規則と共存する女性を写した『THE OTHER SIDE OF TH
【Interview】「想像」を駆使して世界と向き合うこと――『ドリーミング村上春樹』ニテーシュ・アンジャーン監督インタビュー text 若林良
「これは責任と名誉の問題です。どんなに気が進まなくても、みみずくんに立ち向かうしかないのです。もし万が一闘いに負けて命を落としても、誰も同情してはくれません。もし首尾良くみみずくんを退治できたとしても、誰も
【Review】翻訳家のからだを通じて“ハルキ・ムラカミ”を旅するロードムービー『ドリーミング村上春樹』 text 大内啓輔
『ドリーミング村上春樹』(原題はDREAMING MURAKAMI)と日本語で名付けられたこの映画には、村上春樹その人は登場しない。私たちは、デンマークで流通する村上春樹の小説のほとんどの翻訳を手がけているという、ひとり
【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第32回 『実音 日大闘争の記録』
「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」第32回 日大全共闘の闘争は、ふつうの学生が声を上げたことで学生運動のピークとなった。 彼らの純粋さをダイレクトに収録した青春の記念碑盤。 日大闘争とはなんだったのか みなさん、
【連載】ドキュメンタリストの眼 vol.23 タル・ベーラ(映画監督)インタビュー text 金子遊
ハンガリーが生んだ孤高の映画作家タル・ベーラ。日本では『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(二〇〇〇年)や『倫敦から来た男』(二〇〇七年)といった代表作が公開されているが、初期の作品はまだ未紹介になっている。二〇一一年に完
【新刊】ドキュメンタリーマガジン neoneo12号 総特集「沖縄のドキュメンタリー」
9月中旬発売! ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#12 総特集 「沖縄のドキュメンタリー」 お待たせいたしました! 1年ぶりのドキュメンタリーマガジン「neoneo」12号は、「沖縄とドキュメンタリー」の総特集で
【Interview】ボクシングが好きだから、おかしいことはおかしいと伝えたい 『破天荒ボクサー』武田倫和監督インタビュー
インタビュー記事の前に、やや長い前説を。 山口賢一という、かつて名門・大阪帝拳ジムに所属するプロボクサーがいた。『破天荒ボクサー』は、彼の現役生活の終盤の活動を追ったドキュメンタリーだ。 数年前、ジムがなかなかタイトルマ
【News】10/2(水)開催! ワカキコースケのDIG!聴くメンタリーVol.12 @東中野 space&cafe ポレポレ坐
ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー Vol.12 聴こえますか、レコードに残された人たちの声が。 昭和の廃盤アナログからドキュメンタリーを探す夜、お呼びじゃないのにまた開催! 構成作家 / ライターとして活動する若木
【連載】「視線の病」としての認知症 第12回 新しい視線 text 川村雄次
エリザベスとクリスティーン 「視線の病」としての認知症 第12回 新しい視線 前回(第11回)はこちら エリザベス・マッキンレーから私たちが教えられたのは、「新しい視線」だった。それは、私たちが捉われていた「視線の病」
【Review】 狩り、捌き、食う。グリーンランドのシンプルな生活 ―― 『北の果ての小さな村で』 text 長本かな海
グリーンランドと聞いてすぐにイメージが浮かぶ人は少ないと思うが、私が思い出すのは昔観たグリーンランドに魅了され移住したイタリア人のドキュメンタリーだ。そのイタリア人は「グリーンピースが鯨漁やアザラシ漁に抗議をしているが、
【連載】ドキュメンタリストの眼 vol.22 アミール・ナデリ(映画監督)インタビュー text 金子遊
イラン映画を代表するアミール・ナデリ監督。2018年の東京フィルメックスの「特集上映 アミール・ナデリ」では、監督の初期の代表作『タングスィール』『ハーモニカ』といった作品が並び、さらに上映されることの珍しい映像詩的な作
【Review】生きることに向き合う人たちへ!『ラブゴーゴー』『熱帯魚』(チェン・ユーシュン監督)text 住本尚子
『ラブゴーゴー』 ケーキを食べた時の、あの幸せな気持ちを思い出す。甘さが口の中にどんどん広がっていって、いつしか、すっと消えていく。またあの甘さが忘れられなくて、ふたくち、みくち、と口にほおばる。 『ラブゴーゴー』の登場
【Review】人権問題としての“慰安婦問題”がここにある『太陽がほしい』text 柴垣萌子
中国奥地の山西省、盂県にある石造りの小さな部屋。かつて、侵略戦争をしていた日本兵が、トーチカと呼ばれる防御陣地を村の山頂に築き、ふもとの民家で中国人女性を監禁。強姦を行った。 部屋の中は、ゴツゴツとした石が
【News】8/23(金)-25(日)開催!第12回・生きたいように生きる・シューレ大学国際映画祭
シューレ大学国際映画祭は、映像を学ぶ学生たちが、映像表現によって「生きたいように生きる」ことを追い求め、それを多くの人と共有したいと始まった映画祭です。 今の社会では、子どもたちにも、大人たちにも、いろんな世代の人たちが
【連載】「視線の病」としての認知症 第11回「声をあげる人」と「聴く耳を持つ人」text 川村雄次
クリスティーンの話を聞くエリザベス・マッキンレー 「視線の病」としての認知症 第11回 「声をあげる人」と「聴く耳を持つ人」 【前回 第10回 はこちら】 2004年の2度にわたるオーストラリアロケの目標は、クリスティー
【News】8/30まで募集 山形ドキュメンタリー道場 2019 募集のご案内
ドキュメンタリー・ドリームセンターでは、アジアのドキュメンタリー制作者の育成、多様性に富んだ映画文化の創出、多面的な国際文化交流を継続的・長期的に育てていくことを目指して、「山形ドキュメンタリー道場」を主宰しています。
【Review】光は誰の心にもいる――岡倉光輝監督『アマノジャク・思春期』text 柴垣萌子
突然ですが、わたしには3歳の時の、鮮烈に自分の中に残っている記憶があります。 それは、保育園の教室でどうしても苦手な食べ物が出てきてしまった時のことです。 私は〈先生〉と呼ばれていた大人に対して、苦手な食べ